第17話
そのころ、破滅クランでは。
「奴ら、パーティー管轄にしやがったな」
「我々をあざ笑ってるとしか見れませんね」
まだ、買収をしようと動いていた。
それもそのはず。俺たちの店は毎日のように売り上げが伸び、開店一カ月で一日50万円も稼げるようになった。
もしここを買い取ったら、莫大な資金源になるのは間違いない。
「こうなったら、政府と大掛かりな協力をしないといけないな」
「あんな店、野放しにしてはいけない。そのうちまたクランを作るに違いない」
クランは、主に大企業や大きく育ったパーティーが作る。
過去に、とある事業で成長したパーティーがクランを作り、大きくなりすぎたせいか政権を握りそうになったこともある。
古くからあり、最前線で行動している破滅クランにとって「成長しているパーティー」は目障りでしかないのだ。
「それにしても、あのパーティーにななしんとかいうインフルエンサーがいるのが癪だなぁ」
「いっそうちでインフルエンサーを育てます?」
「それもいいかもな。とにかく、俺たちはこの地位を守らないといけない」
まだまだ戦いは続きそうだ。
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一方そのころ。
俺たちは、ダンジョンパンを改良していた。
「なんか、もっと隠し味を入れたいんだよなぁ」
「なら、レッドスライムとかどう?」
「ここらへんにはいないんだよなぁ。それが」
「大丈夫。俺たちがとっておいたから」
正直、パーティーに入って正解だ。
こんなかんじで、パーティーメンバーがしょっちゅう物をくれる。
そして、手伝いもしてくれる。
最初の出会いは少し変だったけど、それも含めていい思い出だ。
彼らと一緒なら、世界一も夢じゃない。ていうか、世界一になれるだろ。
そんなかんじで「ファイヤーダンジョンパン」とかいうピリ辛で少しダサい名前のパンができたところで、今日は解散になった。
明日のリニューアルオープン、盛り上がるといいなぁ。
翌日。
「すっげぇ、こんなに人集まるものなんだ」
俺たちは5時に起きたのだが、開店前なのに死ぬほど人が並んでいる。
その列は、ダンジョンの中をびっしりと埋め尽くし、ダンジョンの入り口まで伸びていた。
少し、ダンジョン管理局の方に申し訳なさも感じながら、俺はアナウンスを入れた。
「リニューアルオープン前にこんなにもたくさんの人に並んでいただき光栄です。しかし、こんなにも人がいると、ダンジョン探索目的できてくれた方に迷惑かと思いますので、いまSNSに抽選サイトを開設しました。抽選で当たった方限定で、今日は開かせてもらいます。ご迷惑をおかけします」
こんな感じで。
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応援ありがとうございます!
星も!ハートも!モチベ向上のためにお願いします!!
そして!
自分だけじゃ頭が働かないので、新しいパンを募集します!
すべて採用するつもりです!案はコメント欄まで!
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