第16話

物足りない。


俺は少し考えて、隠し味を入れた。


そして、作った二つのパンをメンバーに食わせた。


「これ美味いな」


「めっちゃいいかも」


どうやら好評のようだ。


まだまだ明日まで時間がある。


何のパンを作ろうかなぁ、、、


「あ、カレーパン」


そうだった。カレーパンを忘れていた。


総菜パンの王道。それがカレーパン。


シチューパンは作った。ただそれは、パンで作った器にシチューを入れたものだ。


カレーパンは、揚げる。つまりカロリー爆増。


カロリーはうまみ。つまり神。


俺はまた真相へと猛スピードで向かった。


「うっひょ~!いるやん、アングリーピッグが」


アングリーピッグとかいう、常に起こっている短気な豚。


こいつは肉がまずい。いつも怒っているからかな。


だけどその代わり、油がめちゃくちゃうまい。


冒険者界隈では、アングリーピッグからとったラードをつかった揚げ物が流行っているらしい。。。


俺も少し気になっていたので、やってみることにした。


ちなみに、ラードの取り方は簡単。


こいつの肉をひたすら火にかけるだけ。


すると、死ぬほど油がとれる。


そして、それをすぐに拠点に持ち帰った。


そして、すぐに鍋に入れる。


さっき用意した人参とじゃがいも、ボアの肉を入れる。


シチューのルーと一緒に貰ったカレールーを使う。


煮込む。これは死ぬほど。


料理スキルのおかげで意外と早く終わる。


そういえば、意外に知られてないのだが、特級になると国から補助金が出るらしい。


料理以外は。


なぜ料理スキルがまともな評価を受けていないかというと、そもそも料理の特級が少ない&実績を残していないから。


どのレストランでも雇っていないのは、これが理由。


第一、特急スキルになるとその上を目指しにくい。


その上、料理スキルには適性がない。また、日本では料理人がわんさかいる。


だから、料理スキルがあるところで「だから何」と言われる。


剣士やガンナーとかは、そのスキルがないとみんなはできない。


だって、ダンジョンができる前はそんなの法律違反だから。


ただ、料理は昔からある。


たとえ料理の腕前がすごく伸びようが、変えはいくらでもいる。





俺がそんな常識、変えちゃうかもだけど。

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