第15話

「お待ちかねの調理タイム。最初はやっぱりこれでしょ」


俺が手に取ったのは、黒い物体。


どっからどう見てもこれはカカオの実だ。


「やっぱりチョココロネが一番だよね!」


実は、俺が一番好きなものはパンではない。


じゃあ何かって?答えはチョコレートだ。


あれは人をだめにする。麻薬だ、完全に。


じゃあ何でチョコレート屋にならなかったのかって?


それはもちろん、あの二大チョコレートメーカーに勝てるわけないからだ。


なんちゃら治ミルクチョコレートとか、なんちゃらーナとか。


ダンジョン産のやつを使っても勝てない。確実に。


そんなことは置いといて、ダンジョン産のカカオを使えばアフリカとかの労働問題は解決するんじゃないかと思いながらチョコレートを作ることにした。


まずカカオを割る。で、中にある白い部分とチョコレートのもとになるカカオの部分を分ける。


次に、分けたカカオの部分をオーブンで焙煎させる。


そして、殻と実の部分に分ける。


見たらわかるだろうが、これがすっごくめんどくさい。


愛情を込めて一つずつ丁寧に分けていく 


流石に一人じゃ無理だから、メンバーと共にやった。


数十分後、やっと2つに分けられた。


実の部分を軽く砕き、ミキサーに砂糖とか色々入れて液状にする。


それを型にいれて、冷やせば完成。


「うん、いい感じ」


それをあらかじめ用意しておいたコロネ生地に入れて焼けば、、、


「うっひょー、絶対うまいやつ」


自家製チョコレートから作ったダンジョンコロネの完成。


あとは、チョコソースをかけて、カラフルスプレーをまぶす。


味と映え二重丸のカラフルコロネの完成。


二種類別にして出すことにする。


あとは、さっき仕入れたきのこをシチューにしないと。


知り合いがくれたシチューのルーを使って作る。


ただ、なんか物足りないんだよなぁ、、


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