第14話

数日後、ついに出来上がった。


俺たちの店V2が。


俺たちが集めた資金で、建築士に改装を頼んで数日がたった。


まだ、ほかの人には言っていない。


つまり、ここ最近店が休みになっているのがなぜか、みんなは知らないのだ。


SNSでは、様々な憶測がたっている。


買収されたとか、閉店するとか。


全部違うけど、それぐらいみんなが俺のパンを楽しみにしていてくれているんだと実感した。


そして、俺は改装公開の前日。


そわそわしてたので、とりあえず久々にダンジョンに潜ることにした。


「ふぅ、相変わらずいいのが取れるな」


俺が向かったのは、パン屋を立てたダンジョンの奥、深層。


ここは、レベルが高い冒険者じゃないと入れない危険な場所だ。


そして、ここに来る人はたいていモンスター目当てだ。


つまり、資材などには興味がない。


そして、ダンジョンの食材は階層が深くなるほど、レア度が上がる性質がある。


つまりだ。


質が良くて、誰もとらない、つまり熟成されたものがたくさんある。そんな夢の場所が深層だ。


俺は、その中でキノコがたくさん生えている湿地帯へと向かった。


「すんげぇ、めちゃくちゃあるわ。」


そこには、一面たくさんのキノコが生えていた。


色とりどりのキノコの中には、一か所だけ明らかに珍しそうなのがあった。


「これって、もしかしなくてもゴールドマッシュルームだよね?」


ゴールドマッシュルーム。


それは、キノコの中でぴか一でおいしいとされる食材。


本来そこそことれるものだが、それが原因で多くの人が乱獲した。


そのせいで、今は量が激減。幻のキノコと言われている。


名前の通り、黄金に輝いているのが特徴だ。


「ざっと20本ぐらいあるぞ。これでシチューパンを作ったら勝ちじゃね?」


俺は、キノコを使った料理と言ったら「シチュー」を真っ先に思い付く。


パンにも合って、カレーよりも相性がいい。自分はそう思う。


俺はすぐさまそのマッシュルームを取った。もちろん2本は残した。


後は、周りにある「ナゾノタケ」とか、「ウマミマッシュ」とかをいろいろとった。


「これぐらいでいいかな」


S級モンスターが出ないうちに、そそくさと帰った。


そして、さっそく準備した。


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