第13話

次の日。


俺は、パンをみんなから募集することにした。


自分で考えるのも限界がある。


それなら、みんなが考えたほうが面白いアイデアが出るだろう。


そして、気になって店に来る。


俺は、さっそくSNSに投稿をした。



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ダンジョンベーカリー【公式】@DanBakery :350万フォロワー


【急募】パン募集


アイデアが思いつきません。誰か案をください。


価格は要調整ですが、一応100円の予定です。


どんどん案まってます。


♡135万


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投稿するとすぐに、100件ぐらい案が来た。


どれどれ、、、「いちごパン」「チョコレートパン」「ダンジョンパン・改」


などなど。


どれも面白そうだ。


あとは、映え重視のパンも欲しいって来てたな。


確かに、映えメインのものをそろえるのも作戦だ。


それが目当てできて、店が大きくなることも珍しくない。


なんなら、すっごくでかいパンを作ってみるとか。


それか、まがまがしい色のパンを作るとか。


考えるだけで楽しくなってくる。


俺がパン屋になりたいと思っていたのも、考えるのが好きだからという理由がある。


でも、それ以前にパンが好きだから考えるのが楽しいんだ。


好きじゃないものを考えてもつまらないだけ。


自分が好きだからこそ、自分が求めているものが無限に浮かび上がってくる。


それが真の醍醐味だろう。


俺は考えているうちに、とある結論にたどり着いた。


「考える前に、店を広くしよう」


結構大きくなった中で、まだ小さい店舗のままだとまずい。


パンの種類を増やすとなると、それもまたスペースが必要となってくる。


種類が多いと、材料の仕分けも大変だ。


まずは、パーティーのみんなに相談しなきゃだな。




「、、、ってことがあったんだけど」


「いいんじゃない?店を広げたほうが今みたいに窮屈にもならないからね」


「俺も賛成。てか、なんで早く拡張しなかったんだ?」


「忙しすぎて時間がね、、、」


ということで、パーティーの資金と売り上げの一部を使って拡張することにした。


ざっと今のスペースの三倍ぐらい。


二回も作って、そこはパン作り体験スペースにする。


ただのパン屋だと絶対に世界一は目指せない。


少し変わったパン屋がいい。


そんな思いから、パン体験が常時できるパン屋にすることにした。


まだまだ、俺の挑戦は続く。


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受験まであと二週間、、、

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