第9話

嘘だと思うかもしれない。

でも、ホントなものはホントなんだ。

ダンジョン内にある店にギャングが次々と襲撃しているっていう噂は知っていた。

だけど、それは近畿地方らへんで起こったことだ。

もしかして、俺の店を狙ってきたのか?


「おい、店長を出せ!」

「破滅クランの案に乗るな!」


どうやら、買収反対派だそうだ。

俺は、ギャングに話を聞いてみた。

「すみません、俺が店長なんですけど、、」

「お、ちょうどよかった。破滅クランの調査員かなんだかが見えたからつい熱くなっちまった。ごめんよ」

「店長。破滅クランの案に乗るのか?」

「100%乗りませんよ。みんなで気づきあげた店なので。」

「そうだよな。そう言うと思ったぜ。俺たちも協力していいか?俺等、ギャングっぽい見た目だけど一応A級パーティーなんだ。」


襲撃してると思ったが、デモみたいなことをしているだけだった。

店を打ち壊したりはしていなかった。

どうやら、俺の店が企業によって買収されるのが嫌だったそうだ。

そして、彼らはギャングではなくA級パーティーだった。

A級パーティーって言ったら、国内で15グループしかない。

つまり上位ランカーだ。

そんな強い人達が、俺たちの案に乗ってくれて、協力してくれるというのだ。

「あ、うちのリーダーももうすぐ来るみたいだ」

「リーダーって、名前なんですか?」

「知らないのか?リーダーだけは有名だと思ったんだけどな。ななしんって言えばわかるか?」

「ああ、あの人か!」

「俺たちもはじめはこの店を知らんかったが、リーダーがパーティー内でこの店に行けとかうるさくて、、」

「あれ、ななしんさんって、パーティー所属でしたっけ?」

「そうだぞ。」

「店長も、俺らのパーティーに入らないか?一応、パーティー所属になると、店もパーティー配下になる。俺たちはどうこうするつもりはないが、買収も防げるし、補助金も増えるし税金も少しは減る。メリットだらけだろ?」

「本当にいいんですか?」

「俺たちは、リーダーがめちゃ喜ぶ=士気が上がるっていうメリットがあるからな」


ということで、俺と「Noname The Best」というななしんさんがリーダーのパーティーに入ることにした。

ついでに従業員の二人も入れた。

そして、驚くことに10人ほどのメンバーがそれぞれ食材をくれた。


「「「え、これって、、」」」

そのうちの一人が持ってきたものが、とんでもなくやばいものだった。


「サテライトシュガー、、、1g10億円の代物だ。」


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