第8話

とある日、テレビでとある会見が行われた。

「新宿ダンジョン内にあるダンジョンベーカリーについて、政府から発表があるらしいです」

どうやら、破滅クランが動いたことで国まで動くことになったらしい。

破滅クランは巨大だから、政府とも多少は繋がっているからな。


「私達政府は、未知の飲食店の拡大を防ぐため、破滅クランの買収案を支援することを検討しています」


国ですら買収に回るようだ。

いよいよ不味くなってきた。

しかし、あくまで支援だし。そんな大事にはならないだろう。

俺は、そのことを頭の片隅に置きながら、新しいパンの開発に回った。

「何にしようかなぁ。。」

最近、この店に来る冒険者達が色々素材をくれる。

例えば、昨日来てくれた三人組のパーティーの冒険者達は「ボアミート」をくれた。

ボアは、上級ダンジョンである東京ダンジョンで現れる。

そいつから取れる肉は、高級品として高値で取引されている。

彼らは、「この肉でカレーパンを作ってくれないか?」と言っていた。

せっかくくれたんだし、作ってみるか。

俺は、早速スパイスの調達へ向かった。あ、店は二人に任せたよ。


「ここがスパイスフォレストかぁ、、」

俺が向かったところは、新宿ダンジョンの近くのにある池袋ダンジョンの中、スパイスフォレストだ。

ここでは、上質なスパイスが自然に生えていることで有名だ。

しかも、毒抜きが不要だから多くの人がここに来て採集をする。

そのため、常に人でいっぱいだ。

周りには、機械で大量に採取する人、一人で地道に採取する人など、色んな人が作業をしていた。

俺は、そんなみんながいるところを抜け、奥へと進んだ。


「意外とここって知られてないんだよなぁ」

俺が向かった先は、スパイスがさっきより2倍近く生えている場所だった。

人はだれもいない。

ここは、マニアの間で有名な隠し部屋だ。

特定の条件下で、特定の時間帯しか入れない秘密の部屋だ。

そんなところだから、ほとんどの人はこの部屋の存在自体知らない。

俺は、カレーに使えそうなスパイスを取り、そそくさと店に戻った。


そこで目にしたのは、ギャングが店を襲撃しているところだった。



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