第7話 その日の夜
バタン。私は勢いよく家のドアを閉めそのまま座り込んだ。なんで、どうして、そんな言葉ばかりが頭を駆け巡った。私はため息を吐きゆっくりと目を閉じた。
「……悪魔がこの国に居るなんて……どうして……」
そんな私の言葉は空へと消えた。私はもう一度ため息を吐き立ち上がればチラリと窓を開け空を見上げれば大きな月が浮かんでいた。ほんの少しいつもより魔力が増えている気がした。
「……明日は休みだし少しだけならいいかな」
そう呟いてから私は少しラフな格好に着替えてから外へと出た。外へ出れば星や月が綺麗に輝いていた。
「月の精霊ロナよ今ここに。我が足元の闇を払い給え……!」
私がそう唱えれば足元はパァっと明るくなりピカピカと光っているように見えた。足元を見ていれば漠然と感じていた不安は消え去っていて。暫く月や星、そして光っている足元を見つめながら風に当たれば私は笑みを浮かべていた。
「……もう会わないといいけど……なんてね」
そう呟いてから私はもう一度小さく詠唱してから足元の明かりを消して家の中へと入った。さぁ明日は何をしようか。そんなことを考えながら私は眠りについた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます