第4話 騒がしいクラス。そして授業

教室の前へと着けば息を吐いたあとガラッとドアを開け教室の中へと入った。


「おはようございます。今日からこのクラスの担当になりましたフィオナ・アヴニールですよろしくお願いしますね」


私はにこりと笑みを浮かべながら言えば少し騒がしかった教室は一瞬静かくなったかと思えばざわざわとまた騒がしくなった。なるほどこれはとても面倒くさそう……仕方ない。少し静かにしてもらおう。


「見えぬ鎖よ今ここに。かの者達を縛りたまえ」


私がそう唱えれば騒がしかったクラスは一瞬静かになり「なんだよこれ!」「外せよ!」といった声が飛んできた。私はため息を吐いてから拘束魔法を解きもう一度笑みを浮かべて見せもう一度こう告げた。


「今日からこのクラスを受け持つフィオナです。皆さんこれからよろしくお願いしますね」



そう告げたあとクラスは静かになり授業へと入った。


「私たちが扱う魔法には複数の種類があるのは知っていますね?治癒魔法に攻撃魔法。防御魔法に移動魔法など沢山あります。そして使用方法は主に3つ。まず1つ体内にある魔力を外へと放出する方法。その2、呪文を詠唱し望む事象を引き起こす方法。その3魔力を最小限に抑え魔法陣や魔導書を使う方法。」


私は黒板に書いたあと生徒たちの方を振り返り笑みを浮かべた。静かにしてると普通に素直な子達で安心した。すると生徒の1人がそっと手を挙げ問いかけてきた。


「アヴニール先生は2番目の詠唱する方法ですよね?俺たちはどの方法が向いてるか分からないんですけど」


その言葉を聞いて私は少し考えたあと小さく頷き生徒たちにこう告げた



「なら皆さんがどの方法が扱いやすいか試してみましょうか」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る