第4話、やはりあの日本最大のフリー素材は凄いよね

次に商業の方も作業を始めていたけどやると言ってもみんなが商いをやりやすくする為の作ってあげる事だけどこれも領主として大切な仕事なのには変わりはない。



それでまずは領地の商いを盛り上げるために楽市楽座をやって見ることにした。



楽市楽座と聞けば頭が良い人や歴史が好きな人は覚えているかもしれないがあの織田信長がやり始めた政策でこれを簡単に説明すると自由に商いをしても良い、その代わりに売り上げが良かった時は税金を納めてほしいと言うものである。



こうすれば沢山利益を得ている者たちからお金を取ることができて生きるのに精一杯である者たちからは搾取せずに済むのでとても考えた政策だなと感心をしていた。



本当に日本最大のフリー素材・・・ではなくて第六天魔王でもあるけどあの織田信長は凄いよなと感心である。



そんな信長さんがやって来たことを再現できる限りにやってみることにした。



でもこの楽市楽座は元ネタと言うか織田信長の義の父にあたる斎藤道三が土台を作って織田信長がそれを上手く更に加えたのが楽市楽座であり斎藤道三の家系は元々は商人だった事もあり余計にこの政策は上手く行く気がしていた。



そうして僕はできることをやり始めて必死なって頑張ったその結果、僕が治めているクロスガード家の領地はかなり豊かになってきており特に商業に関しては地方都市と同じぐらいに栄え始めてきて一年前とは比べ物にならないほどに成長していた。



あれ程に寂れていた町は大きな街に変わり今では有力な商人までも商売をする程に大きくなっていた。



そしてそれで得た資金を更に使い新たな産業なども開発を始めていた。実はこれは前世と言うか僕が悪徳貴族だったときの話で領地に銀鉱山を発見していたのである。



もちろんの事に悪徳貴族だった頃はいいお金の収入源が増えたと思うだけであったが今では違う。



この銀鉱山は確かにお金なども収入源だけどそれ以上に銀は悪魔、魔族などに対抗する時にかなり有効な武器の素材となるので教会の者たちは必死に求めているぐらいである。



確かに教会に高く売る事もできるけど逆に安く売る事をすれば教会に恩を売ることもできる。



教会の力は王族または王族以上とも思っても間違いではないほどに権力がありそれらの後ろ盾があれば何かしらの事が起きても教会たちが助けてくれるのは大きなメリットとなる。



それに教会から僕の噂も流れて悪い印象はなくなると思いたい、それだけに僕の評判はかなり悪いのだ。



デブデブの我儘貴族とか無能の貴族、魔法が使える属性が一つしかない才能もない奴とか色々と世間ではかなり悪い噂しかない。



でも悪徳貴族の時は真面目にそんな感じだったので嘘でもなく本当だったから余計に怒りにくいけど今は違う、たとえ魔法が使える属性が一つでもその一つに精一杯頑張ろうと考えである。



かなり良い噂にはならないかもしれないけど少なくてもマイナスの噂ぐらいは違うと証明してみせる。



そして後、四年後にある学園に入学してまともに勉強してまともに貴族として役割を果たす。



当たり前だけどしっかりとやり尊敬はされないかもしれないけど少なくても嫌われない貴族を目指してみせる。



僕はそう決めて更に一年間は領地の発展のために力を尽くした。そのおかげで領地に飢えに苦しんでいる人はいなくなったのだ。



でもその噂が協会から流れてしまったのか移民が増えてしまう結果になってしまったけど僕はそれでも必死に面倒を見ると決意をして移民のための建物や仕事場など環境を整えた。



移民の住居の確保に前世であったアパートがかなり良い解決策になった。安い賃貸にしておけば移民にも優しいし少しだけどこちらにもお金が入ってくるからどちらも良い結果になる。



本当に前世の記憶があって良かったというか前世は真面目に色々と学べるところでありあそこは本当に凄かったなと思い出しながらもやっている内に領地内だけであるが噂が変わってきたのであった。



僕の事を王国建国して屈指の名領主とかみんなから褒められていたけど実際は違いますから。



最初にこれらの政策をした武田信玄、織田信長、斎藤道三やアパートの仕組みを作った人がすごいだけで僕はそんな天才ではないですからね。



決して僕が天才な訳ではないですからねと何度も伝えてもみんなは信じてくれないでいたのであった。



ともかく僕は平凡な人間ですからねと何度も伝えて真実を言い続けるのだった。

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