第3話、農業は国の元なのは当たり前だよね

僕はドドラ爺にお願いをして早速、この家に溜め込んでいるお金を使おうと言い始めた。



するとドドラ爺は本当に宜しいのですか若様と言って驚いていたので僕は僕なりの考えをドドラ爺に伝えた。



「ドドラ爺、お金は価値がある時に使わないとただのゴミと同じなんだよ。今ならこのお金もしっかりと使える今しかないだ。お金が必要ならまた貯めれば良い。けどお金を使ってなんとかしないと今後はいくらお金をためても無価値になってしまうだ。だからお願いだドドラ爺、先代から貯めていたお金を使ってもよいか」



それを必死に説いてみるとドドラ爺はこちらを見て僕の覚悟が理解したのか分かりましたと言って貯め込んでいたお金を使えるようになった。



良しこれでスタートが出来ると安心したけどあくまでスタートが出来るだけでこれから良くしないことには変わりはないから頑張らなければならないけど。



それから僕は前世で学んだ知識を使って領地を豊かにするための行動を始めた。



まずは農業から力を入れ始めた、農業は国を支える大切な力でありこれがないと国が成り立つことは出来ないから必死に学んだことを思い出してやり始めた。



まずは治水事業から始めた、河の反乱など防ぐだけでもかなり効果がありそして水が流れにくい場所にうまく誘導すれば農業に適していなかった場所も農業に適した場所に変わると考えてまずは前世で実際にあった方法を使ってやり始めた。



それで一番に凄いと感じた信玄堤を作ることにしたのであった。信玄堤は戦国時代、武田信玄の手によって作られた堤であり、これのおかげでかなりの被害を少なくさせたことで後世まで語り継がれて現在も残るほどに素晴らしい治水である。



ついでに信玄堤は霞提方式と呼ばれている方法で完全に自然の力を押さえつけるのではなくて最小限に食い止める方式であり、現在みたいな技術力がなくても作れたわけだ。



それでも機械とかない時代にこれだけの治水を出来るなんて普通に天才すぎてびっくりしてしまいますけどね。



けれども僕は天才ではないですけど愚か者にはなりたくはないので天才の良いところを少しでも出来るように頑張るだけです。



それと僕の領地は前から降水量があるからもしかしてと思って個人的に調べてみるとやはりこの地は小麦を育てるよりもお米を育てるほうが適している場所が多く存在していた。



もちろん場所によれば小麦のほうが向いている場所はあるけど圧倒的にお米の方が育てやすい土地が多くあった。



けれどもある問題があるのだ、それはこの世界の人間たちは全然お米を食べないのだ。



パンが主食だから仕方がないかもしれないけどあれ程に美味しくしかも腹持ちも良い食べ物があるのに食べないのは非常に勿体ないとしか言えなかった。



特に玄米は食べて損はないと思っている、あの食べ物には多くのビタミンが含まれておりそれを食べるだけでも栄養がかなり取れて免疫力を上げてくれるのは言うまでもない。



できる事ならばお米も食べてもらえたら食糧問題も大きく解決に迎えそうだからな・・・良し!ここは僕が自ら食べられると食べながら宣伝をして広めよう。



何もやらないよりはやっている方が良いからねと考えた僕は早速、行動に移すことにした。



収穫の仕方とか加工など覚えておいたのですんなり収穫してから調理をして一人で試食して食べてみた。



やはり、健康にはかなり良いかもしれないけど味があんまり受けいられないかもしれないから何かしらの調味料はほしいと考えた。



なら味噌とか良さそうだなと感じた、味噌は実際に前世で楽しみとして作ったことがあるのである意味助かったと思いながら味噌の生産もお願いをしてみた。



勿論、僕の財産から資金は出てくるのでそこは問題はなかった。それにしてもここまで多くの資金が動けば人は集まってくるしそこの環境が良ければ定住をしてくれるかもしれない。



さあ、まだまだやりたいことがあるけど農業は一応、ここまでにして次は商業の方も何とかしないとかなと考えながらも行動を起こすのだった。

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