第72話
2日後、つまりダンジョンバトル前日に俺たちの同盟加入希望のマスターたちがダンジョンに揃った。
総合ランキング137位ソラン、232位アキト、233位イーナ、456位ゴ、483位チース、615位ジェイ、621位ソフィア、680位フィー、685位ピクリナ。イーナ、ソフィア、フィー、ピクリナは女性のダンジョンマスターだ。
「ようこそスライムダンジョンへ。知ってると思うがまずは自己紹介を、俺はここのマスターの雄亮だ」
「ヴァイオレットよ」
俺とヴァイオレットが名乗ると彼らは順位順に名乗った。
「お招きいただき光栄ですユースケ殿。早速ですが本日我らを招いた理由は同盟への加入の許可、又は拒否を告げるため、と考えてよろしいでしょうか」
そう言ったのはソランだ。
ソランは20歳くらいの長身褐色イケメン。しかし腹立たしさは感じない好青年だ。開口一番の発言で真面目な性格が伺える。
「それマジですかソランさんっ。でもでもー、下位の弱い奴らが来てないってことはーほぼ加入OKって事じゃないかな〜。な、イーナ?」
「ふふっ。そう考えても良いんじゃないかしら」
金髪の男が両手の人差し指でソランを指しながら言って隣の女性に同意を求めた
見た目の歳はソランと同じくらいに見えるが、見た目も言動も真逆でチャラいやつに見える男はアキト。
同意を求められた女性はイーナ。彼女は清楚な黒髪ロングのお姉さん。
ちなみに二人は付き合ってるそうだ。滅びろ。
「まあまあ皆さん慌てなさるな。このダンジョンの主の前で失礼ですぞ」
はやる三人をたしなめたのは好々爺然としたゴ。
本当は100番代以上の実力があって、単純な戦闘力もこの中で一番強いが、目立ってシングルナンバーやダブルナンバーに目を付けられるのを嫌ってわざと中途半端な順位にしている喰えない老爺だ。
真の実力者と言えるのはこの四人。
束になれば俺と同盟を組む前のヴァイオレットも倒せるだろう。
「ゴさん止めてくれて感謝する。今日来てもらった皆は結論から言うと合格。俺たちの同盟に入ることを許可する」
俺が言った途端、皆わかりやすく安堵の息をついたり、良かったーと言った。
口や態度では平然としていながらも内心ドキドキしていたようだ。
「しかし、加入は少し待ってほしい。実は2日前、257位のマスターにダンジョンバトルを挑まれた。バトルは3日後、明日だ」
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