第52話
「…………次はどんな機能でしょうか」
前の機能が機能だったからな。コアちゃんも少し警戒している。
前回が人化と鑑定だろ?今回はどんな機能が付くのだろうか。
「とりあえずアップデートしてみよう…………コアちゃんって人間状態だと、どこに差込口あるの?」
「ここです」
コアちゃんが着ていた服の袖をまくると、腕の内側に機械的な差込口があった。
アンドロイドみたいだ。この子の体の構造どうなってるの?
「と、とりあえず挿してみるか」
「はうんっ!」
「変な声出すなよ⁉」
「すみません。つい」
しばし、コアちゃんの体が光り輝く。眩しい。
少し待って、コアちゃんのアップデートが終わり、どんな機能が付いたのか聞いてみた。
「うーん、ガチャですね」
「ガチャ?」
そういえば無かったなダンジョンマスター物の定番、ガチャ要素。
説明を聞くと、そのガチャはモンスターの肉片が出てくるらしく、外れはゴブリン、当たりはドラゴンの肉片が出てくるそうだ。
もちろんスライムが肉片を食べたらそのモンスタースライムに進化する。
一回回すだけで一兆DPもかかるが、俺の潜在手持ちDPは数えきれない。
今のところスライム以外の戦力を増やす方法が倒した敵を食わせるか、ヴァイオレットから貰ったモンスターを使うくらいしかなかったので、これは素晴らしい機能だ。
ヴァイオレットだけだと呪い系モンスターに偏ってしまい、バランスが悪いなーと思ってたからな。
今度のパーティーで他のダンジョンマスターにモンスターくださいと頭を下げずに済むから助かる。
回すのにかかるDPは……先輩俺の手持ちを考えてるな。まあこの価格でもほぼ無限に回せるんだけど。
「とりあえず十連で」
十兆DPを支払うと、目の前にガチャポンの機械が現れた。
思ってたよりアナログ。
「なんかガキっぽいな。まあいいか」
十回回すと機械は消えた。アナログなのかハイテクなのか分からないな。
カプセルを開けたが、一体何の肉片かさっぱり分からない。鑑定も効かないので食べさせて進化してからのお楽しみってか。
先輩らしいな。
スライム十匹にそれぞれ肉片を食わせてから今日は寝た。
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