第4話
クレイスライムのお陰で時間が空いた俺は、今日からダンジョンのフロア改装をする事にした。
今のダンジョンは全てベーシックな洞窟タイプで明かりの松明以外何もない。
ダンジョン壁は、破壊不能なので何かを食べてスライムが勝手に進化することも無い。
全4層(5層目工事中)になった俺のダンジョンは、今それぞれの層に300匹くらいのスライムが居る。
だが、いくらスライムがいてもこのダンジョンは小学生でもクリアできる。
スライムが弱すぎるからだ。
よって今の最優先事項はスライムを進化させることだ。
ショップで色々買って置いとけばスライムが食べて勝手に進化してくれるはず。
第1層から進化するスライムが出てくると警戒されそうなので、ダンジョン改造は2層からだ。
「よーし、やるぞ」
2層のテーマは森だ。
草や木を食べると、多分リーフスライムとかウッドスライムとかに進化するだろうからそこまで凶暴な層にはならないと思う。
さーて、植林の時間だ。
木は一本5DP。スライムより安いぜ。
花や草はランダムだと1DP。最高だぜ。
メニューから木をポチって植えたい場所を念じたら木が現れる親切設計で植林がはかどる。
「植林植林♪」
『楽しそうですねマスター』
「まーな。スライムが進化するのがわかったから、何をしたらどう進化するのか楽しみになった」
俺こういった自由研究みたいなの大好きなんだよ。
ダンジョンの外にはスライム研究所とか無いのだろうか。
「そういやコアちゃんはできる?階層づくり」
『マスターが許可を出せば、ある程度の権限でメニューはいじれます』
「じゃあ3層お願い。テーマはジメジメ湿地帯。所々に沼とか池作っといて。カエル肉食わせてる奴らはカエルスライムになるかな?」
コアちゃんに500DPほど預けた。これで何とかしてくれると思う。
ちなみにカエルはモンスター枠じゃない。
ショップで食料品欄を見てたらカエル肉があったから既に実験的に数匹のスライムに食べさせている。
俺はカエルは食ったことないが、知り合いに食ったことのあるやつがいてそいつは美味しいと言っていた。
まあ、俺はこれからも食わないが。
他にはひたすら水を飲ませているスライムもいる。体がほぼ水のスライムが更に水を取りんだらどうなるか。
多分ウォータースライムとかになると思うが、そもそも体の殆どが水分のスライムがウォータースライムに進化してなにか変化が起こるのだろうか?
「DPが心許ないな。今日はもう寝るか」
俺は布団(20DP)に潜り込んで明日の予定を立てているうちに、深い眠りの世界へ旅立った。
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