PERSONAL ー戦いから一度身を引きましたが可愛い女の子が遭難してきて戦友の遺言にも答えたいのでもう一度頑張ろうと思います 【旧作名 PERSONALー戦いから身を引いた男は戦友の遺言に答えるー】

第８話 天使と殺気

　カイト宅襲撃7時間前

　夕暮れ時、太陽はオレンジ色に染まり、町は日が沈みかけた穏やかな雰囲気に包まれていた。エルメスは手に持った紙袋から、焼き菓子の甘い香りを漂わせながら歩いていた。街中での出来事が少し注目を集めたようで、周囲からは興味深い視線が送られていた。恥ずかしくなった二人は急いでその場を離れようとしが、エルメスのお腹が鳴り、彼女はベビーカステラの匂いに誘われてしまった。仕方なく、彼らはベビーカステラを買って帰路についた。

「おいしいですか？」

「はい！とても甘くて、口の中に広がる香りがいいです」

「それと、私のことはエルメスって呼んでください」

　エルメスは喜びに満ちた表情でベビーカステラを食べていた。彼女の切り替えの早さに驚きながらも、カイトの家に戻るために町を後にする。

　家に到着すると、相変わらず寂しい雰囲気が漂っていた。家の中はテーブル、椅子、ソファ、カーペットといった基本的な家具しかなく、少し物足りない感じがした。カルボナーラを作ることに決め、夕食の準備を始める。得意の一品を作りながら、今後のことを考える。

　パスタをゆでながら、生クリーム、卵、粉チーズ、胡椒を混ぜてソースを作り、パスタと一緒にフライパンで加熱する。出来上がった料理をテーブルに運び、エルメスを呼び寄せて一緒に食事を楽しむ。彼女の喜ぶ姿を見て、少し安心した。

　夕食を終えた後、カイトはエルメスを先にお風呂に入れさせた。

　その間、カイトは心の中で様々なことを考えていた。エルメスが自分の家にやって来てから、彼女を襲おうとした人たちや街での出来事など、様々なことがあった。

　そして、これからのエルメスのことを考えると、カイトは心配だった。彼女はこのような状況で自分と一緒にいたいのだろうか。

　また、彼女が自立して生きていくために、自分に何ができるのかも考えていた。

　そういろいろな考えに没頭していると

「カイトさん、今上がりました」

　風呂から出てきたエルメスは、今日買った白いパジャマがよく似合っていた。シャンプーの良い香りが漂いながら、カイトは風呂に入る。風呂から上がり、リビングに戻ると、エルメスは机の上で眠っていた。その姿を見て、カイトは彼女を安心させたいという思いと、これからの彼女の未来についてどうすれば良いかという不安が交錯した。

「風邪を引きますよ」

　と言い、彼女を起こしてベッドに横たえらせる。

　準備が整った後、私はソファーで寝ようとすると、彼女が私のパジャマの裾をつかみ、「一緒に寝てくれませんか？」と上目遣いで尋ねてきた。可愛いと思わずにはいられなかったが、僕たちは昨日会ったばかりの関係だ理性を焼くことはしてはいけない。

　とんでもないなんでも僕と君はそんな関係ではない、そしてそれをやるのはそこそこ関係性が進んでいった男女がすることで、僕らがそこまで関係が進んでいるのではない、ましてや僕の見た目は20代だが本年齢は40を超えるオジサンだそんな奴がこんなにあまりにも可愛くて、天使で、神様からの贈り物とまで思われるような美少女と同衾なんてすれば事案だ、社会的に死ぬ、だから僕は冷静でいなければならない、そう冷静にだ、僕らがするべきこととはある一定の距離を取ってだなそこまで踏み入る関係性になることではないことだ。(早口）

　そこで僕は彼女の目に恐怖の色が浮かんでいるのに気づいた。朝の出来事がまだ彼女を不安にさせているのだろうか。おのれ朝の三人組、しかしここで彼女を見捨てることは男としてはどうなのか、そうだ男そしてはどうなんだカイトよ！

　ここは紳士的に彼女が安心して朝を迎えられるようにするために彼女の意思を尊重し一緒に寝るのがいいだろう。

「いいんですか？」とエルネスが頷くのを確認すると、私は布団の中に入った。

　彼女の体温が感じられるまで近づいていてくる、そんな彼女を抱きしめ、頭を撫でる。この姿を見ると、彼女がいかに可愛がられて育てられているかがわかる。戦争がもし今でも続いていたら見られなかった光景だろう、このような瞬間がまだ続いていることに、僕は感謝の気持ちを抱く。

　約10分後、彼女から静かな寝息が聞こえ、彼女が眠りに落ちたことを確認する。彼女の穏やかな寝顔を見て、心が落ち着く。

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　その様子を見ていると変な声が聞こえてくる

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「(誰の声だ)」

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「(何を言っている)」

　言葉にはならない声が聞こえる。

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　そのとき、何かが私を覆い尽くすような感覚が押し寄せた。あまりにも不気味な感覚だったが、エルメスを守るために彼女から離れようとした。しかし、その時には僕の意識はその場になかった。

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　朝の寝起きの時と同じような気怠さを感じる、気が付くと、僕は寝室の扉の前に立っていた。

　右手には包丁が握られていることに気づき、驚く。急いで包丁を置きに、寝室に入ると、エルメスは安心して眠っていた。

　僕はなぜ包丁を持っていたのかを疑問に思いながらもキッチンに直しに行く。

　すると、カーテンの隙間から青白い光が差し込んでいることに気が付いた、その光に懐かしさを感じていると玄関で大きな音が響いた。

　急いで玄関に向かう、僕が玄関に着くと玄関が壊され、大男が入って来た。