第11話

卒業の3ヵ月前に父親である卓磨たくまの仕事の都合で転校することが決まった周磨だが、寿美子との相談の結果、小学校生活も残りわずかなのに「ここで転校させるのは申し訳ない」ということになり、転校先の熊本県へは卓磨だけ先に行き周磨と寿美子は卒業後に熊本県へと行くことになった。



今のチームを卒団したら、てっきりブッカケーロ香川の下部組織のトライアウトを受けるものだと思っていた僕は「熊本にもプロのチームはあるのか」と少し寿美子と一緒に調べてみると…


ブッカケーロより上位リーグのN1リーグに所属する「バサッシーリ熊本」というチームにたどり着いたのだった。


「周磨はサッカーを続けたいんだから、ブッカケーロより上のリーグにいるチームだけどこのチームのトライアウトを受けてみる?」

「うーん…」


少し考え込んでいた周磨だが、10秒ぐらいで答えが返ってきた。


「ブッカケーロ以外はやだな…」



「…そうか。じゃあ向こうではプロのユースチームじゃなくて、普通に中学校のサッカー部に所属しようか!」

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