第7話
667:名無しの野球人
イッチがスレに現れなくなって1週間が経つな
668:名無しの野球人
どこで何をしとるんやろか……
669:名無しの野球人
【悲報】ワイ、ゴリチンが恋しいwww
670:名無しの野球人
いつの間にか、あいつの存在が俺の心の奥底に入り込んでいたんだ。
自分でもびっくりするけどな。
671:名無しの野球人
多分、練習試合に向けて練習しとるんやろ。
チームに入って1週間でスタメンマスクを被るんや、色々と準備する事がある筈やからな。
672:名無しの野球人
大変そうだなぁ
673:名無しの野球人
ただでさえ、試合経験のないチーム。
守備連携の打ち合わせは必要不可欠や。
674:名無しの凡才
おはよう、スレ民の諸君。
太陽輝く気持ちのいい朝やな!
675:名無しの野球人
あ、来た
676:名無しの野球人
待ちに待ったで、イッチ!
677:名無しの野球人
練習試合、今日なんやろ?
スレ覗く時間あるんか?
678:名無しの野球人
俺達は有難いけどな。
679:名無しの凡才
>>677
大丈夫や、問題ない。
そこまで長い時間は居られんけどな。
それじゃ、今日戦う双子山高校について書き連ねていくで!
680:名無しの野球人
やったー!
681:名無しの野球人
万歳!
682:名無しの野球人
スレ民のテンションがいつもと違うな。
なんていうか、朗らかすぎる。
683:名無しの野球人
ゴリチンロスを味わったからな……。
今日は優しめでいくで……!
684:名無しの野球人
イッチが居ない間、スレ民の様子が明らかにおかしかったからなw
685:名無しの野球人
スレ民はツンデレの集まりなんやなって
686:名無しの野球人
>>685
全員美少女やったら天国やね。
全員美少女だったら。
687:名無しの凡才
双子山高校。
一回戦負けの常連だが、部員の熱量は高い。
元女子校だったため、女子選手が多く、今日のスタメンも一人を除いて全員女子。
外部から指導者を招待しているが、経歴は一切分からない。
全員野球をモットーにしており、守備の連携精度は強豪校のそれと遜色ない。
戦法はスモールベースボールでバントを多用する傾向がある。
パンチの無さと投手陣の力不足が課題だったが、その穴を埋めるかのようにシニアで活躍してた好投手と好打者が一人ずつ加入した。
ちな、好打者が唯一の男や。
……このハーレム野郎はワイが絶対にボコボコにしたる。
688:名無しの野球人
嫉妬してて草
689:名無しの野球人
ボコボコにしたれ!
690:名無しの野球人
嫉妬出来る立場か?
イッチには例のあの子がいるのに!
691:名無しの野球人
>>690
例のあの子が名前を出しちゃいけない禁断の存在みたいでワロタ
692:名無しの野球人
>守備の連携精度は強豪校のそれと遜色ない。
双子山高校の子達、普通に強くね?
今年入った奴らのことは抜きにして、何でこの子らは一回戦負けの常連なん?
693:名無しの野球人
分からん
694:名無しの野球人
教えて!野球に自信ニキ!
695:名無しのモブ
>>692
>>694
魔球を打てる選手が一人も居なかったからですね。
ちまちまとランナーを進めて、得点のチャンスを迎えたとしても、魔球を打てる打者がいなければ、相手投手に魔球を続けて投げられて終わりです。
どんなに守備が上手くても、点が取れなければ野球は勝てません。
そのため、高校野球は守備に重きを置くよりも、魔球を打てる選手を並べた方が勝てるんです。
ほぼ全員の野手が魔球を打てるプロ野球になると、話は大きく変わりますが。
696:名無しの野球人
う〜ん、クソゲー!
697:名無しの野球人
魔球に手も足も出ない凡人に厳しすぎる。
698:名無しの野球人
つーか、解説も出来るんやな、この人。
699:名無しの野球人
1スレに1人、状況撮影に野球の解説も出来るモブニキネキ!
700:名無しの野球人
暇を持て余したスレ民にとって、あまりにも便利。
701:名無しの凡人
次に双子山高校のキーマンを紹介するで!
まずはエースピッチャーや!
渾名 : 厨二病
学年 : 一年
性別 : 女子
ポジション : ピッチャー。
コントロールもスタミナもそこそこ。
持ち球は三球種。
ストレートとカーブとフォーク。
ストレートの球速は130キロ台で、特筆すべき点はない。
カーブはそこまで質が良くなく、ストレートとのコンビネーションやカウント稼ぎの際に使われる。
フォークはウイニングショットで、落差が凄まじくスピードも結構ある。
しかし、制球に難があり、稀に暴投する。
魔球 :
ベースとなっている変化球はフォークで、ガクッと落ちるちょっと前にボールが5つに分身する。
最大で12回投げられるらしい。
シンプルに強い魔球であるが、この球を投げる際に「踊り狂え、
魔球の名前は自分で名付けたらしい。
702:名無しの野球人
高校一年でこのスペックは将来有望やね。
703:名無しの野球人
典型的なフォークボーラーか。
704:名無しの野球人
>シンプルに強い魔球であるが、この球を投げる際に「踊り狂え、
なんで技名を叫んでしまうのか。
黙って投げた方が強いのに。
705:名無しの野球人
>>704
技名を叫ぶのはカッコいいからな……!
706:名無しの野球人
>>704
考えるな、感じろ
707:名無しの野球人
>>704
ワイはロマンを分かってる厨二病を支持する。
708:名無しの野球人
厨二病は入学して間もないのに、イッチはどうやって魔球に関する情報を調べたん?
709:名無しの凡才
>>708
厨二病がツイ〇〇ーで呟いてた。
次は例の好打者。
チームの中核を担うハーレム野郎や。
渾名 : ハーレム野郎
学年 : 一年
性別 : 男子
ポジション : ショート
バッティングがうまい。
魔球も打つのもうまい。
しゅびもうまい。
710:名無しの野球人
厨二病ちゃんとの格差よ
711:名無しの野球人
もっと真面目に書けやw
712:名無しの野球人
>厨二病がツイ〇〇ーで呟いてた。
今の時代はツイ〇〇ーじゃなくて、〇なんだが?
713:名無しの野球人
>>712
ツッコむポイントそこなの?
714:名無しの野球人
ハーレム野郎は入学して間もないのに、イッチはどうやって魔球に関する情報を調べたん?
715:名無しの野球人
おい、コピペすんなw
716:名無しの野球人
どうせ、〇なんやろ?
ワイには分かる。
717:名無しの凡才
>>714
流行ってる音楽のリズムに乗って、色んな種類の魔球を打つ動画をT〇kT〇kに投稿してたんや。
ちな、ピッチャーはみんな女の子やった。
それも、どの子も可愛い。
718:名無しの野球人
よし、叩き潰せ。
719:名無しの野球人
やっつけちまえ、ゴリチン。
720:名無しの野球人
イッチに続いて、ハーレム野郎嫉妬民ワラワラで草
721:名無しの野球人
厨二病ちゃんがツイ〇〇ーもとい〇で、陽キャっぽいハーレム野郎がT〇kT〇kなの、生々しいな。
722:名無しの野球人
女子しか居らん野球部で、私生活でも女の子に囲まれていて……なんて罪深い男なんや、ハーレム野郎……!
723:名無しの野球人
まるで、ラブコメ漫画の主人公みたいやね。
724:名無しの凡才
それじゃ、お待ちかね。
これが、塵芥高校野球部のスタメンや!
1番 センター ゲーミングモヒカン
2番 レフト 不良A
3番 セカンド クラスメイト
4番 キャッチャー ワイ
5番 ピッチャー 和服美人
6番 ショート スケバンA
7番 サード なのです先輩
8番 ライト 不良B
9番 ファースト スケバンB
……何か、言いたい事があるやろ?
725:名無しの野球人
やっぱ、ゲーミングモヒカンの字面のインパクトが凄いなw
726:名無しの野球人
モブばっかりやんけ!
727:名無しの野球人
なのです先輩って誰?
728:名無しの野球人
ワイらが知らん新キャラをしれっと登場させるな!
729:名無しの凡才
>>727
なのです先輩は文字通り、語尾が「なのです」の先輩や。
始めはキャラ付けでもしてんのかと思ってたんやけど、今からちょうど一年前に和服美人と殴り合いの喧嘩をして、負けた時の条件がこれから未来永劫語尾を「なのです」にするって奴だったから語尾に「なのです」をつけているらしい。
背が小さくて顔の作りが幼いから、なのです先輩と初めて会った時に迷子の小学生扱いしたんや。
そしたらブチギレられてボコられたから、その腹いせとして、スレに登場させることにした。
これが、ワイ流の復讐や。
……この他にも言いたい事があるやろ?
730:名無しの野球人
>そしたらブチギレられてボコられたから、その腹いせとして、スレに登場させることにした。
みみっちい復讐でワロタ
731:名無しの野球人
>負けた時の条件がこれから未来永劫語尾を「なのです」にするって奴
未来永劫って死ぬまでやろ?
負けた時の代償が重すぎるわ
732:名無しの野球人
それを律儀に守ってるのも偉いなw
733:名無しの野球人
殴り合いの喧嘩って……やはり、塵芥高校だけ世界観がワイらとは違うんやなって
734:名無しの野球人
そりゃ不良漫画の世界やからな
735:名無しの野球人
いーや、不良が更生して野球愛に目覚めるスポ根ものだね
736:名無しの凡才
おい!!!!!!
お前ら!!!!!
いい加減触れろや、ワイが4番打者であることに!!!!
絶対、わざとスルーしとるやろ!!!
もういい!!!!
試合行ってくるわ!!!!
応援よろしく!!!!
737:名無しの野球人
はーいw
738:名無しの野球人
いってらっしゃーいww
739:名無しの野球人
頑張れーwww
740:名無しの野球人
反応がええな
弄り甲斐があるわw
◇
24:名無しの凡才
はぁ……。
ただいま……。
練習試合、終わったで……。
25:名無しの野球人
あっ(察し)
26:名無しの野球人
お、おかえり……?
27:名無しの野球人
あんまり、気に病むなよ
28:名無しの野球人
気にすんな、ゴリチン。
次があるさ。
29:名無しの野球人
取り敢えず、報告してみそ?
30:名無しの野球人
吐き出す事で心が軽くなるかもしれん
31:名無しの凡才
試合の結果は……勝ちやった。
スコアは5-4。
32:名無しの野球人
いや、勝ったんかーい
33:名無しの野球人
ワイらの気遣いを返せw
34:名無しの野球人
なら、最初のテンションの低さは何だったんや?
35:名無しの凡才
>>34
俺、ノーヒットだったんだよ!!
察してくれえええええ!!!!!
36:名無しの野球人
ごめん(ごめん)
37:名無しの野球人
あまりの悔しさに「俺」も出てます
38:名無しの野球人
ついつい素がでちゃうイッチ、可愛く……はないか。
39:名無しの野球人
そういう日もある。
それじゃあ、詳細を教えてもらおうか。
40:名無しの野球人
楽しみやね
41:名無しの凡才。
まず、こっちの守備について……正直、終盤まで特筆すべき点はないで。
7回途中まで、和服美人のナックルが火を吹いて、相手打線を沈黙させていたからな。
ストレートの質も悪くないし、チェンジアップも投げられる。
そして、何よりあんま数は投げられんけど、高速ナックルとかいう魔球に片足を突っ込みつつある球を投げられるからな。
ナックルを主軸に時折ストレートとチェンジアップの緩急を織り交ぜれば、双子山レベルの打者では絶対に打てん。
厨二病やハーレム野郎に対しては、露骨に狙ってるストレートやチェンジアップを用いてカウントを稼いで、ツーストライクになった時に高速ナックルを放ってやればそれでOK。
とはいっても、ハーレム野郎に一本単打を打たれたが、あいつ以外の打者は完璧に抑えていた。
42:名無しの野球人
ええ感じやん。
43:名無しの野球人
ナックルボーラーと戦う機会なんてないやろうし、打ちにくい事この上ないやろうね。
44:名無しの野球人
バッターを追い込んだ時に自信を持って投げられる球があると、キャッチャーはやりやすいよな。
45:名無しの野球人
そう考えると、魔球ってやっぱりチートなんやなって。
46:名無しの凡才
それに対して、こっちの攻撃はめちゃんこ良い。
一回の裏。
1番打者であるゲーミングモヒカンがフォアボールで出塁した後に盗塁を決める。
2番の不良は凡退するも、3番のクラスメイトがヒットを放ち、ワンアウト1.3塁の場面で4番のワイに打順が回る。
絶対に打ってみせる……と意気込んだワイに対して、厨二病が投げたのは全球魔球亡霊の踊りファントムダンス。
クッソ大声で「踊り狂え、
音だけ聞こえて、何も見えん。
案の定、ワイは三球三振やった。
だがしかし、5番打者の和服美人がツーベースヒットを打って、ワイらは先制した。
47:名無しの野球人
魔球が来ると分かっているのに打てない悲しみ
48:名無しの野球人
ワンチャンかけてバットを振るしかないんやろうけど、それを見越して全球ボールゾーンに投げられたらどうしようもないね。
49:名無しの野球人
まぁ、3球も魔球を投げさせて、先制点も取れたんやからセーフやろ。
50:名無しの野球人
厨二病ちゃんが魔球が投げられる回数は12回だからな。
51:名無しの凡才
その後も我ら塵芥高校野球部はコンスタントに得点を重ねていく。
厨二病のフォークと魔球
厨二病がフォークで三振に斬って取っても、キャッチャーが溢した隙をついて振り逃げで出塁出来る。
こちらのバッターが
気がつけば6回終了時のスコアは3-0。
この試合は勝ちやな……とワイは確信していた。
52:名無しの野球人
おいバカやめろ、確信するな!
53:名無しの野球人
フラグを立てちゃあかん
54:名無しの野球人
>厨二病のフォークと魔球
何気にこれ、可哀想だよね。
ピッチャーもキャッチャーも。
55:名無しの野球人
魔球は捕るのムズいからなぁ……変化が特殊すぎて。
それに、炎とか纏ってる球が猛スピードで向かってくるのは普通に怖いし。
56:名無しの野球人
キャッチャーを責めることはできん。
万年1回戦負けチームの子が、魔球相手にビビらないだけ大したもんや。
57:名無しの野球人
ピッチャーもやるせないよな。
58:名無しの凡才
試合が動いたのは7回の表。
相手の攻撃。
今までナックルを積極的に振ってきた相手が、際どいコースのナックルに手を出さなくなったんや。
そうして、ストレートやチェンジアップはひたすらカットする。
結局、この回先頭の打者は10球ほど粘った末にフォアボールで出塁した。
ここで、ワイは相手の意図を理解する。
奴らは和服美人のスタミナを削りに来たんや。
ナックルはスタミナの消費が激しい。
投げるために指の握力を相当使うからな。
疲れれば疲れるほど、コントロールは定まらなくなり、失投のリスクは高くなる。
これは間違いなく、双子山に新しく赴任した指導者の作戦。
危機感を覚えたワイはタイムを要求し、和服美人に歩み寄る。
そして、控え投手であるクラスメイトと交代するように言ったんや。
「アキラくん。貴方の言いたい事は分かります。でも、ここは私に投げさせて下さい。絶対に抑えて見せますから」
しかし、和服美人はそう断言した。
反論したくはあったけれども、ワイは彼女の言葉を受け入れる。
バッテリーの間で最も必要なのは信頼関係。
この場面で和服美人の意見に反対する事は、これからのことを考えて良くないと判断したんや。
それに、エースナンバーを背負うピッチャーはこのぐらい我が強い方が良いとも思ったしな。
59:名無しの野球人
はえー、お相手さん頭良い。
60:名無しの野球人
なんで双子山の指導者はもっと早くこの作戦をやらなかったんやろ?
61:名無しの天才
>>60
恐らく、欲が出るのを待ったのよ。
62:名無しの野球人
????
63:名無しの野球人
欲が出る???
どういう意味???
64:名無しの天才
仮に双子山がこの作戦を4.5回の段階で行っていたら、和服美人さんは大人しく交代するのを視野にいれていたと思うわ。
余裕が無くなるまで投げて、6回あたりでクラスメイトと交代する。
でも、現状7回表の時点で自責点は0。
その上、一本しかヒットを打たれていない。
……初めての対外試合で完封出来るかもしれない。
そんな欲が出るのは1人のピッチャーとして、自然だと思うわ。
65:名無しの野球人
なるほどな、ピッチャー心理を逆手に取ったんか
66:名無しの野球人
賢い。これは天才の風格
67:名無しの野球人
野球って奥が深いんやねぇ。
68:名無しの凡才
次の打者は厨二病。
パワーは然程ないが、ミートは上手い。
ナックルに慣れてくる頃ではあるが、目に見えて球威が落ちてきているストレートやチェンジアップを投げてもカットされるだけ。
意を決したワイは初球からナックルを要求する。
真っ向勝負で厨二病と後に続くハーレム野郎を打ち取って、流れを掴みたかったんや。
……けれども、その心理すら双子山の指導者には見透かされていた。
和服美人が投球モーションに入ると、ランナーが走り出す。
盗塁か、と思ったのも束の間、厨二病はバットを思いっきり振り、ギリギリ当たったボールはショート方向へ転がっていく。
これは盗塁ではなく、ヒットエンドラン。
試合経験のないウチのショートはヒットエンドランという特殊なプレーを脳内で処理できず、ポジショニングがおざなりになって打球の処理も、もたつく。
気がつけば一塁ランナーはホームに帰っていた。
69:名無しの野球人
塵芥には苦しい展開や
70:名無しの野球人
これはしゃーないね……
71:名無しの野球人
瞬間的な判断が求められるからな。
こればかりは慣れるしかない。
72:名無しの野球人
キャッチャーとかが指示くれたりするけど、こういう時って頭ん中が真っ白になっちゃうんよね。
それで、ミスを引きずって新たなミスをする。
73:名無しの野球人
ヒットエンドランってなんや?
74:名無しの野球人
それくらいは自分で調べよう!
75:名無しの凡才
そこからはあっという間やった。
和服美人の球はひたすらにカットされ、ナックルの精度もみるみると低下していく。
双子山の指導者はこちらの動揺につけこみ、ランエンドヒットやバスター打法等の奇抜な手段でチーム全体に揺さぶりをかける。
その内、守備陣は俺とクラスメイトを除く全員が平常心を失い、エラーとフォアボールが度重なって、9回の裏の時点でスコアは3-4。
ワイらは絶体絶命の状況に追い込まれてしまった。
76:名無しの野球人
勝ち負けよりもゴミ箱……いや、塵芥野球部の子達のメンタルが心配だわ
77:名無しの野球人
初試合がこれはキツイな……。
78:名無しの野球人
トラウマになるで、こんなの
79:名無しの野球人
なんだかんだで和服美人が1番堪えるやろ
80:名無しの野球人
ここからどうやって勝つのん?
81:名無しの凡才
こちらの攻撃の先頭打者である6番打者はキャッチャーフライ。
「こんのクソッタレがああああなのですぅ!」
7番打者のなのです先輩は、決して諦める事なく執念でストレートを流し打ち、出塁する。
しかし、8番打者は三球三振。
続く9番バッターは今日ノーヒット。
ベンチに負けムードが漂い始めた、その時だった。
「アキラ!クラスメイト!諦めんな!まだ……まだ、俺がいる!」
ワイ達に檄を飛ばしたのは試合を観戦していたパーカーくん。
彼はその勢いのままグラウンドに躍り出る。
そして、9番バッターからバットを譲り受けて、バッターボックスに立った。
「おいおい、あんた誰だよ。部外者は外に」
「いいえ、構わないわ。審判、選手交代を認めて……これもまた星の導きなのよ」
ハーレム野郎と厨二病がこんな感じのやり取りを交わした後に試合が再開される。
「颯爽と登場した所、申し訳ないけれど……貴方に勝ち目はないわ。私はこれから全球
その宣言通り、厨二病は魔球
カウントはツーストライク。
パーカーくんはこれまで一回もバットを振っていなかった。
「これで終わりよ……踊り狂え、
例の叫びと共に投じられた魔球。
パーカーくんが振るったバットはそれを真芯で捉え、ボールは遥か彼方まで飛んでいった。
サヨナラツーランホームラン。
こうして、塵芥高校と双子山高校の練習試合はワイらの勝利で幕を閉じたんや。
82:名無しの野球人
83:名無しの野球人
84:名無しの野球人
85:名無しの野球人
……これもうパーカーくんが主人公だろ
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