反省文「毒虫、虫けら。」

反省文「毒虫、虫けら。」


反省文というか感想文。


なんか展開早いね。サクッと読めてしまった。

なかなかに重たい、陰惨な物語を書いたつもりではあったんですけど、なんかすらすらっと読めてしまったのはどうなんだろうか。


復讐譚を描いたつもりだったので、読んだ率直な感想としては、「あれ、なんか違う」だったかな。

復讐の部分が思いのほか強く出てないなと。

良い悪いじゃなくて、それが俺の好みなんだろうと思った。

あんまり徹底的にいじめの描写は入れたくなかったしね。描きたくないし、そんなことしたら俺自身の色相も影響受けて濁っちゃうし。


今作を作ろうと思ったきっかけは、残虐な物語描いてみたいなあだったわけだけど、本当のところは、そこまで振り切ったものを描きたかったわけじゃなかったんだなっていう。

思いっきり矛盾してるけど、まあそんなもんだよね人って。

結果的には、そういう残酷な描写よりも、自分の高校時代との決別みたいな感じに捉えられるものになったような気がする。

不死身についてあえて詳しく説明しなかったのは、いろんなメタファーになるかなと思ったからだけど、その中に自分の高校時代の生きづらさとか仲間はずれ感、馴染めない感も入ってたのかなあと自己分析してみたりもしました。


ちなみに、最後のアナウンスは、大生や明里が今回の件の教訓を糧に立ち上げた団体のものとかじゃないです。一切関係ないです。

同じ時間軸のどこか別の街のワンシーンです。

ああいうものは、普通に悠樹がいじめられてる頃から、不死身となる前から存在しています。

ここにも何かしらの比喩や皮肉を込められたらなと思いました。


作画に関しては、まあいつものごとく安定はしてないけど上達はしてんじゃないの?

特に後半は顎の伸ばし方を会得したのでちょっと成長を実感できたかな。


全く関係ないですけど、ペン入れのお供はペルソナ5サントラでした。アルバムずっとループさせてました。

P5サウンドがめちゃめちゃツボなんだなーとか思いながらペン入れしてましたね。


なんだかんだで、「ザデイワンダーハー」から月一で投稿できたことは奇跡だなと感じています。

あと二つほどストックがあるので、月一のペースはおそらく崩れるとは思いますが、比較的短いスパンで年内には出すことができると思います。

そこからは、何月号かは忘れましたが、日記で書いた通り、プロット段階のものをたくさん書くフェーズに突入するので、漫画の投稿は何ヶ月間か空くことになります。

まあ、そんな後の予定のことなんか考える前に、ちゃんと残り2本をビシッと完成させなきゃなんですけどね。

なるべく頑張らないことを頑張りながら描き進めていこうと思います。

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