反省文「The Day Wonder Her」

反省文「the day wonder her」


反省文というか感想文。



まず初めに、タイトルに意味はありません。

完全に音の響きでつけたので、意味が通ってるかとか、文法的に合っているかとかはわかりません。



感想といたしましては、ページ数の割には、そこそこすらすら読めた感じはあります。展開のテンポをゆっくりめに描いたつもりではあったんですけどね。

ただ全体的に、もっとうまくできたなあ、もっと面白くできたなあと思ってしまう作品でした。

展開が多少ぎくしゃくしていたし、キャラの掘り下げも足りてない。

やりたいことはできているのに、勿体ないなあという印象。



主人公やヒロインの人となりがよくわからないまま、物語が勝手に進行してしまっているように感じました。

だから、物語に入り込めず、ギャグや軽快なやり取りが上滑りし、物語の盛り上がりにも、いまいち乗り切れませんでした。


なんというか、入り口として描かれるべき、主人公たちの日常であったり、主人公のヒロインに対するやきもきした気持ち、葛藤などの描写がないから、物語や、世界観、キャラに入って行けずに、知らない人が勝手になんか色々やってるなあと、他人事に感じてしまった。

読者は多分置いて行かれちゃうんじゃないかなあ。

話自体は全然難しくないのに、別の要素で難しい作品にしてしまったかも。読み取らなければならない部分が多すぎるし、読み取ろうにもそもそもよくわからないし、なんかやってるなーってそっとページを閉じられて終わりって感じ。



もうちょっとキャラの掘り下げがあったら、もっとまとまっていたなあという印象。

骨だけあって、肉がほとんどついてない状態みたいな。

キャラの掘り下げや特訓シーンとか一切描かずに、試合だけやってるスポーツものみたいな。

恋愛ものなのに、キャラクターの葛藤している部分をカットして、ひたすら告白だけ続けられても、そりゃ乗っていけませんわな。


キャラクターがその世界の中にリアルに生きてるっぽいことは何となく伝わってはきたものの、もっとそのバックグラウンドのドラマが見えたら面白くなったかなあと反省してます。


作品を完成させてからでないと気づけないことってあるんだよね。

読者目線を意識して作っていたつもりでしたけど、結局近視眼的になっていたというか。

作りながら全体を見渡すのってどうやればいいんでしょうね。

複数人で分業体制を敷けばできそうですけど、でも他に絵を描いてくれる人はいないので、たくさん作って訓練していくしかないですよね。



つか制作期間長すぎ。

気持ちが切れてる中、なんとかモチベを捏造して、ようやく終わったっていう感想が強い。

何度も投げ出したし、デジタルは合わないっていって、アナログで描こうとしてみたり、漫画としての完成を諦めて、小説や脚本として出そうとしてみたり、自分の絵の下手さ、話の稚拙さに何度も心折れたり、本当に紆余曲折ありました。

だからまあ、こうして完成しただけでも、ぶっちゃけ自分を褒めたい。



元々は、精神を削るようなえぐい話を描きたいなという所からスタートしました。

だから、本来であれば、主人公はヒロインを裏切らないと言っておきながら裏切っており、作中に登場したヒロインの彼氏の浮気相手と付き合っていて、且つヒロインの彼氏に女をけしかけ、酒と女に溺れさせたのは主人公で、あの雨の中都合よく駆け付けたのは全て主人公の計画通りだったりしたわけですけど、本作をご覧になられた方は、そういった灰汁の強いシーンが皆無なことから、ああ断念したんだなとお分かりになられると思います。


プロット段階では、三部構成で考えていて、一部は高校生篇、二部は大学生篇、三部は社会人篇といった形で、それぞれのステージでの主人公たちの恋愛模様を描こうと思っていました。

しかし、自分の実力不足というべきか、あんまりうまくまとめられなかったので、仕方なく三部目を切って、二部までで完結という形にしました。

だから全体としてぎこちない感じにはなってしまったのかもしれません。


ヒロインが浮気相手に見せられた映像も、実は主人公が撮っていたとか、

第三部冒頭で、後日ヒロインの彼氏が、主人公に電話してきて、女を何人も献上してまで、そんなに中古が欲しかったのかとか言う、

など色々考えてはいたんですけど、実力不足故に持て余してしまいました。悔やまれます。



絵は時間がかかっただけあって、作中でも少しずつ上手くなってるかなあって感じ。

画面作りに関しても、少しは情報量増やせたかなと思います。

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