Ex.

 あの朽ちて行く季節に

 残花の春が

 やけに覚えているよ

 ある朝人間を捨てたことを

 「生なる使途よ、天空に身を委ねよ」 

 「還らざる闘争は、無慈悲な鎮魂への転移により治癒する」

 「さらば、開かれん」

 「いでよ空想のロゴス」

 悪魔の残像が幾つも視えた

 残像が僕を殺した夢を何日も繰り返し視る

 僕を殺そうと必死に藻掻いた悪魔

 いたのかどうか分からないが

 僕の右側に怪物の気配

 僕が僕であることを未だ知らず

 「惨劇よ、心の海深く静かに沈め」

 僕が唱えて呼び出したのは

 重い、重い鋼鉄の十字架.

 (5 Stars are discriminal...)

 純白は残酷に血に染まり

 怪物は見事に過去の開放

 喪わないで自分が人間である内に

 最後に永遠なる祈りを唱え

 ロゴスを残したまま

 去っていく賢者との邂逅に

 暴力的なまでの穢れた現実を知り

 己に次元の超えた人格を備え,

 己を破壊し,

 創造を信じる刷新した改心により

 独白を伝導する導師となりけり

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