有翼獅子

 エルベルト・・・いえ、今はローザだったわね。

彼女が操れるのは後にも先にもグリペンただ1機だけ。ただ、そのグリペン乗ったときが化け物なのよね〜。

自称エースだから全然すごそうじゃないけど、実は番組特集組まれるくらいには他称エースもやってるのよ? 全然そんなふうには見えないかもだけど。

 

あ、私の自己紹介がまだだったわね。私は『ちょいちょい!』・・・え? 何作者? 

『あなたこのあと出演あるんだからまだ名乗ったらダメでしょ!』

・・・ハイハイ。

まあ、次の7話で出てくるから、それまで待ってて頂戴。・・・どうせ7話書いてからこれ書いてるんでしょうけど。


 それで、エルベルトの説明の最中だったわね。

彼はスウェーデン育ちの空軍軍人よ。父はフィンランド人、母はスウェーデン人ね。

幼少期は普通の子供、大学はイギリスの名門オックスフォード大学に入り首席で卒業。その後はスウェーデンに帰国後空軍に入隊して、32歳で殉職するまで従軍していたわ。

公式戦果の撃墜数は57機、本人が自覚しているのは41機、本当に実際に落としたのは46機よ。内訳としてはMiG-35戦闘機が6機、Su-35戦闘機が17機、Su-34戦闘爆撃機が20機、Su-57ステルス戦闘機が3機といったところね。・・・彼、空戦ゲームとか好んでやってたのに量産機のSu-35と研究機のSu-37を間違えてるのよね。



さて、彼の戦闘スタイルは彼の乗る戦闘機、グリペンの解説をしてから話しましょうか。

『JAS-39E gripenE』

スウェーデン、SAABサーブ社の開発した第4,4.5世代マルチロール戦闘機ね。

機体名称のJASはそれぞれ戦闘、攻撃、偵察の頭文字で、グリペンは古代神話の有翼獅子、グリフォンを指すわ。

航続距離とステルス性能を捨てた代わりに運動性能や機動性、短距離離着陸性能を高コスパで実現したかなりの強機体よ。もしWar Thunderというゲームをやってる読者さんがいるならこいつに辛酸を舐めさせられたことは少なくないのではないかしら?

まあ流石にゲーム内のあんな馬鹿みたいな性能はしてない・・・と言いたいところなのだけど、対Gに強いパイロットなら普通にゲーム内で見るあのおかしな機動ができるらしいわ・・・イカれてるわよね。


さて、エルベルトなのだけど、彼は他とは違うカスタムをしていたわ。

グリペンE型の積める8発の武装のカスタムの普通は現代の戦闘形式にあわせて視界外射程ミサイル4本と視界内射程ミサイル2本、そして航続距離と戦闘時間を確保するため追加の燃料タンクが2本なのだけれど、彼は戦闘スタイル的に短期決戦が多い上に、防空メインだから燃料タンクがいらない・・・つまりさらに2本の対空ミサイルを積んでいたの。よって彼の通常装備は

IRIS-T短距離赤外線追尾型空対空ミサイル4本

AIM-120中長距離レーダー誘導空対空ミサイル4本

ってところかしら。

『実はエルベルトは自分の機体をさらに改造してハードポイントを増設、短距離ミサイルを2本追加で乗っけてました』

・・・合計10本? 頭イカれてるのかしら? 彼の一回の戦闘時間って精々10分ってところでしょう? そんな大量に打ち切れるのかしら?

『機関銃取り外しててガンキルを取らなかったみたいですね』

・・・だとしても多いわよ・・・


さて、それじゃここからは世界の説明ね。

 この世界線は読者の方々の世界線から少し分岐したような世界線ね。ロシアの拡張政策に危機感を抱いた北欧各国が独自同盟を築き、フィンランドに宣戦したロシアと北欧同盟の戦争に発展したことから北欧戦争なんて呼ばれる戦争が起きた。EUが消滅していたり、イスラエルが軍事政権に乗っ取られて周辺諸国を侵略し、アメリカから援助切られていたりとあるけど、分岐してるのはそれくらいね。

・・・ロシアが悪役なのは・・・作者の今のロシアに対する心持ちが原因ね。叩かないでくれると嬉しいらしいわ。


 さて、それで異世界、ローザとして彼女が生きてる世界の話になるのだけれど・・・まあ、言わずとしれた中世風ナーロッパ世界ね。作者、基本的にこのスタンスばかりだものね。

大まかな構図としては軍事力で世界を支配しようとする帝国をはじめとする【統一戦線】と、権威力で世界を支配しようとする【中央同盟】、そして経済的統一を掲げる【協商連合】が大きく対立していて、それらどれにも属さない日和見主義国家といった感じね。ローザの国は協商連合の国家で、中央同盟国のリーダー、リヴァイン教皇国が隣国の国ね。なかなかにやばい位置にある国だから国民の警戒心は結構強かったり・・・

各同盟の力なのだけれど・・・

統一戦線は機械

中央同盟は魔術

協商連合は金

と、とりあえずそれだけ覚えていればいいわ。


・・・一応話すことは話したかしら?

『そうですね。あとはまた他小説と同じように後書きで説明入れる程度で大丈夫かと思います』

ならいいわ。さて、読者の方々? この小説、専門用語が多くてわからないことがたくさんあるでしょう? だから、なにかわからない事があればすぐにコメント欄で聞いて頂戴ね。解説するわ・・・作者が


さあ、1キャラが長々と話しすぎたわね。そろそろ切っておきましょう。

『そうですね。そろそろ作者もこの書き方で書くの疲れてきましたw』

変なことするからよ・・・


ではでは。また次回、転生令嬢は翼獅子を駆りて空を飛ぶ、第7話、お楽しみに

『お楽しみに〜』

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