第4話 しごと
部屋から出ると他の部屋の子達もいた。
男女問わない。
「いやあああ!!!もうイヤ!!離してよ!!!!!」
1人の女の子が暴れている。
ああ、可哀想に。
ここではああいう風に歯向かった子は、仕事でもないのに地下室に連れて行かれ、とんでもない拷問を受けるらしい。
しかもそこで死んだ子達がいるだとか、いないだとか。
それから僕たちは別々の部屋に割りふられる。
そこはベッドと机がある至って普通の部屋だ。ただ地下室は例外だ。あそこは色々な物が置いてあるし、何せほんとに何をされるかわからない。あそこで僕は嫌と言うほど酷い仕打ちをうけた。
僕は今回普通の部屋だ。まぁ地下室よりマシだろう。
「よう、ガキ」
扉を開けて中に入ってきたのはカーキ色の服を着た軍人が2人。1人はガタイが良く力がありそうな筋肉質の男。2人目はすらっとしていて、冷たい目でじっと僕を見つめる男。
「こん…」
挨拶をする僕を無視するように筋肉質の男に強引にベッドヘ押し倒された。
「お前はいいのか?」
筋肉質の男が服を脱ぎ捨てながら問いかける。
「俺はこういうのに興味ないから。それと、この時間はサボれるしね」
冷たい目の男が本を開きながら答える。
それじゃあ早速と言わんばかりに、僕は筋肉質の男とキスを交わす。
僕達の仕事はこれだ。戦時のストレスを発散させるための道具になる仕事なのだ。
男のブツを舐め回した後、身体を密着させる。あぁやだ。なんて汚い。気持ち悪い。これが、この相手があの子なら、僕はどれほど幸せだろうか。
そんな事を考えてる間に仕事は終わったらしい。
「行くぞ」
冷たい目の男は本を閉じ、2人は部屋を後にした。
ぐちゃぐちゃに汚した僕を、生ごみのように放置したまま。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます