第2話 しせつ

僕はなんでここにいるんだっけ…?いつからこんな生活してたかな…。

ここは薄暗いし寒いし最悪。冬くらいストーブを置いてほしいものだ。でも代わりに毛布が支給されるから、それは嬉しい。ここはどこだろうか。

「おはようニーナ君」

僕をそんなあだ名で呼んだのは友だちの325番だ。325番は雰囲気が温かくて、いつも僕に元気を与えてくれる。この子がいるから僕も頑張れる。

「おはよう325番君」

僕たちは名前がないから番号で呼ばれ、また呼びあっている。僕は327番。割と新しいな。

「お腹すいたぁ…」

そんな話をしていたら朝ご飯を知らせる放送が流れた。

「ジャスト!行こうか」

彼は僕の手を引っ張って、元気よく食堂へ向かった。

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