第9話 一つの節目


「ぐぁぁっ、、、魔力全消費は流石にしんどいな。」


「そうだね、でも、勝てたじゃん。」


「ハハ、その通りだな。」


第三エリアでの激闘から3日、100万円以上する万能回復薬エリクサーを使ったおかげでリリィと俺の傷自体は全て治ったのだが、如何せん魔力を使い切ったので全身の倦怠感がとてつもない。


今は完全に魔力がガス欠状態のため、二人で村ので療養中だ。帰った時ボロボロすぎて父さんに引かれたなぁ。


「でも、意味はあったな。これだけ強くなれたんだから。」


リリィも話を聞いた所、ユニークスキルを取得して無事あのクソテイマーに勝てたそうだ。しかもあのドランとかいう奴、ユニークスキルを持っていたらしく無制限にモンスターをテイムできる特殊なテイマーだったらしい。そんなスキルがあるなら絶対あんなことするより、国に尽くしたほうが良い生活送れると思うんだけどな。


「ま、もう関係ないか。」




◆◆◆◆◆◆◆



カイラ レベル76(レベル100で進化)


筋力 SS

俊敏 SSS

魔力 SS

器用 SS

耐久 SS

幸運 A


《スキル》


剣聖術 レベル10(必要進化ポイント100)

筋力超強化 レベルMax

俊敏超強化 レベルMax

魔力超強化 レベルMax

器用超強化 レベルMax

耐久超強化 レベルMax

幸運超強化 レベルMax

動体視力強化 レベルMax

並列思考 レベルMax

思考加速 レベルMax

反射神経強化 レベルMax

火炎魔法 レベル1

水流魔法 レベル1

暴風魔法 レベル1

大地魔法 レベル1

烈氷魔法 レベル1


《ユニークスキル》


天理眼 レベル1


《称号》


異世界転生者

格上狩り

開眼者

進化の種



◆◆◆◆◆◆◆




現在のステータスはこんな感じである。まずレベルだが、レベルは76まで上昇した。そして意味不明だが、レベルの隣に進化という表記があるため、もしかしたらレベル100になったら俺人間卒業するかもしれん。


次にステータス、これはもうレベルの上昇に比例してメッチャ上がった。スキルの超強化系の組み合わせれば実質のステータスはSSSを超えたXにまで到達するかもしれない。


次にスキル、剣聖術がレベルMaxになってさらに進化先が表示されていた。上位スキルである剣聖術のさらに上位スキル、これは凄く楽しみである。


あとは各種魔法スキルが進化して、上位スキルになった。威力が向上したり、スキルレベルが上がればさらに強力な魔法も習得できるためこれも期待だ。


次にユニークスキル、これは本当に壊れている。まぁこれがなきゃフォビアにも勝てなかったからありがたいけどな。


ユニークスキル天理眼、発動中はゴリゴリ魔力を吸われる代わりに、相手の攻撃を軌道線として見ることが出来る。そして、自分以外のすべての時間を遅らせる能力を持つ。


これどういうことかって言うと、相手の攻撃は軌道線で丸わかりになり、自分以外の全てをスローモーションにするから攻撃を余裕で避けられるようになり、自分は遅くならないからとんでもない速度で攻撃ができるようになるってわけだ。


まぁ弱点もある。これの発動には対象を視界に収めてる必要があるから一対一では強いが多対一には向いていない。


「レベルが15も上がったからスキルポイントがたくさんあるんだよな、何に使おうか。」


やはり王道の新魔法だろうか、もしくは剣聖術を進化させても良いし何か絡め手に使えるスキルでも良いな。


(やっぱり、こうやってスキルツリーを弄ってる時が一番楽しいんだよな〜。)


俺は生粋な廃人ゲーマー、こうしてスキルやらステータスを育てるのは大好きなのだ。ようし決めた、まずは剣聖術を進化させよう。


「スキルポイント100を消費っと。」


スキルツリーの剣聖術の進化欄をタップして、剣聖術を進化させる。ちなみに、レベル50を超えてから一つレベルが上がるごとにスキルポイントを20手に入るようになったため、これだけで5レベル分のスキルポイントを使っている事になる。


【スキル《剣聖術》の進化を実行します。これまでの戦闘データを参考にし、最適な形へと変化を行います。】


脳内にそんな声が響く、いつものアナウンスさんだ。いや〜この声もかなり不思議だけど、こういうもんだって思わないとやってらんないよな〜。


【スキルの最適化に成功。スキル《剣聖術》はユニークスキル《魔剣術》に進化しました。】


「ほえっ!!??」


「どうしたのカイラ!?」


「いやごめん、少し驚いちゃって。」


思わず声が出てしまった、失敬失敬。いやでもこれは流石に予想外だって、まさかユニークスキルになるなんて思わないやん。


《魔剣術》

→魔法と剣術の融合スキル、強力な剣術戦技と魔法を組み合わせた多彩な攻撃が可能。


内容は実に理に敵っている。実際俺は魔法やスキル、剣技を織り交ぜて戦う戦闘スタイルだしこのスキルは大いに役に立ちそうだ。それにこれを天理眼と組み合わせるだけで、悪い想像がたくさん出来る。


「ハハ、リリィ。ちょっと訓練しない?」


「魔力すっからかんなのに?」


「体力はあるだろ?久々に魔力を使わないガチンコさ。」


「ふふ、小さい頃を思い出してなんかいいね」


「だろ?」


俺達はこれからも強くなる。そして5年後に成人を迎えたら夢にまで見た冒険者になって世界を飛び回るっていう事をやってみたい。


マハト村に、穏やかな風が流れる。それはいつまでも続くものじゃないが、今だけは、酷く優しい風が吹いていた。




◆◆◆◆◆◆◆◆




第一章『幼年期編』ついに終わりました〜!作者にとって初めてのベッタベタな異世界転生なので雑なとこもありますが、許してください〜!


次話からはついに、第二章『北魔聖戦編』がスタートします!ここからさらにおもしろくなるので、是非ご期待ください〜!!






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