Episode2-2 Register -冒険者登録-

「ここが冒険者ギルド…お邪魔します。」

セレスとともに冒険者ギルドの集会所に立ち寄った私は、まずはカウンターへと足を運んだ。

「よう、嬢ちゃん。登録をしに来たかい?」

カウンターの先に立っている受付であろう男勝りな少女が訪ねてくる。

思ってた受付嬢と違う…と感じながら

「はい。」

「なら、ここに名前など、君のことを書きな。」

手渡された書類は

「もしかして、お姉ちゃんのことが見えるんですか?」

「横に浮いている幽霊のことか?ああ、私は霊感が強くてね。」

「幽霊じゃなくて精霊だけど。」

セレスが返す。


登録書を書き終えると、受付の少女に手渡す。

「よし、登録書の受理を確認、少し待っててくれ。」

「セインテイラ・ミューズステラと、セレスティアナ・ミューズステラだな。登録完了、これが君の冒険者証だ。」

受付から渡されたカードを受け取る。

「私はベル、よろしくな。

そしてようこそ、冒険者ギルドへ!」

受付の少女は私へ歓迎の言葉を言った。

「はい、頑張ります!」

「よろしくね!ベルさん!」

私はそれを返した。

「早速クエストを受けてみるか?」

ベルが提案する。

「はい。どんなクエストがありますでしょうか?」

私はベルに尋ねた。

「君は新入りだが、そこそこのポテンシャルがある。向いている依頼は…これだな。」

ベルが掲示板に向かうと、それを指さした。

掲示板にはクエスト内容が書かれた紙が貼られてある。

[低級魔法鉱石"マナナイト"の納品]

[”ギガスライム”の討伐]

[地下に存在する”光差す洞窟”の探索]

……他にも紙があるが、まずはこの3つから行ってみよう。

「どれを受けましょうか……」

「できれば実戦は避けたいよね……これだ!」

私はマナナイト納品の紙を指差し、

「これを受けたい!」

とベルに言った。

「ああ。これだな。早速依頼受注の手続きをしよう。健闘を祈る。」

「わかりました。」

そして手続きを終えた後、マナナイトが眠る”魔力満ちる洞窟”へと足を運んだ。

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