故郷である祖国、セントヘイムを捨てお姉ちゃんとともに旅立った私は、ふとあることを思いつく。

「冒険者になってみない？お姉ちゃん。」

「冒険者、ですか……」

冒険者はクエストを達成して収入を得る仕事だ。その中には討伐依頼や危険なエリアで行う依頼もあるため、戦闘力がある程度持っていることを前提としている。

「戦うんですよね？……簡単な攻撃魔法なら打てますが…」

「大丈夫！攻撃なら私に任せて、お姉ちゃんは回避と防御を担当して。」

私は精霊だ。と言っても体は幽霊に近いが。

そのため、傷を負うことを考慮せず、敵への攻撃に集中できる。

また、自衛用のために中級の攻撃魔法を習得している。

あとはお姉ちゃんが倒れないように立ち回るだけだ。

「はい、わかりました。」

「うん。頑張ろうね！お姉ちゃん！」

「はい！」

取り敢えず私たちは冒険者になるために、冒険者ギルドに向かった。

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