Chapter1-6 End of the Beginning -始まりの終わり-

私は断頭台に立っている。

聞こえるのは反逆者である私への民衆のブーイング。そして…

「これより、王位継承者であるジーン・セントヘイムに反逆した重罪人、偽りの聖女セレスティアナ・ミューズステラの処刑を執り行う!」

その言葉に盛り上がる観衆。

「ごめんね。セイラお姉ちゃん。後は、任せたよ。」

ただ最期の言葉を呟く私。


―――わたしの首が刎ねられた後のことを、わたしは当然知らない。

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