第3話

茂津邸 応接間


私の隣に座っている遺言執行人である賀茂が家政婦らしき人が持って来たお茶で唇を湿らせると封筒の中から一枚の紙を取り出して

賀茂仁志「コレが雄吾さんから預かった委任状です」

賀茂が机の上に置いた委任状には確かに茂津雄吾氏のサイン、内容には「茂津奏恵、呼子兼続、長良阿頼耶」の3人の名前が記されていた。

茂津奏恵「確かに主人のサインです」

賀茂仁志「委任状通りこの場には奏恵さん、兼続さん、そして長良阿頼耶氏の名代としてご子息の長良……」

長良治「オサムです。治療のチで」

賀茂仁志「治くんには集まってもらったわけですが、その…雄吾氏らしい遺言状になってますからね…驚かないで見てください」

賀茂はもう一枚の紙を取り出した。

長良治「これは…」

私の向かいに座っている茂津奏恵と呼子兼続はウンザリしたような顔をしていた。

茂津奏恵「暗号…ですか…」

呼子兼続「先生もこんな時くらい控えてくれればいいものを…」

長良治「まずは解読してからって事ですよね」

私がそう言うと賀茂は苦笑いで頷いた。


チェックポイント1

暗号②を解読せよ

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