第6話 恋人らしいこととは…

千景を家に入れたはいいものの、千景は私にデレデレでさっきまで怒ってたのが嘘みたいににデレてきてほんとに調子狂う…。


「千景、家で何したいの…?」

「……椛と恋人らしいことしたい」


恋人らしいことね、付き合った経験皆無すぎてわかないけど、要するにイチャイチャしたいってことだよね…どうしたらいいものか。


「……椛の胸、触っても…いい?」

「……え、嫌だけど?」


恋人らしいことしたいんじゃないの?胸触るのは果たして恋人らしい事なの…?ていうかなんで触りたいのか意味わかんないし急に触らせてとか言われても無理に決まってる。


「……触らせてくれないの?」

「なんで触りたいの…?」

「ダメ?」


なんでこんな時だけ可愛い頼み方してくるかなぁ…上目遣いとかどこで覚えたのさ、まぁ無自覚なんだろうけど…無自覚であざといとか、反則。


「少しだけだからね……」

「うん、ありがと…」


すんごい、念入りに触ってくる、そんな胸っていいものなのだろうか…私も普通くらいのサイズだと思うし、千景は……うん、そんなにないから触れないで置こう…。


「どう?私の胸の感触は」

「柔らかい、好き」

「うぉ……ちょ、ちょ…何してんの?」

「このくらい、いいでしょ」


私の胸を触りながら顔を沈めてきたけど、このくらいで済む話なのだろうか…確かに、女の子同士なら別に大した事じゃないかもしれないけど、付き合ってるとなるとまた意味が変わる。


「はぁ……まぁ、いいけど」

「椛優しい、好き」

「はいはい、私も好きだよー」


好きな人の胸ってそこまでいいものなの?よくわからんけど、千景にとってはいいらしい…めちゃくちゃ堪能してるし、すごい幸せそうだから止めるにも止めれそうにない。


「千景、私少しだけって言ったでしょ…」

「いいじゃん…もっと触らせて」


ほんと、千景じゃなかったらこんなに触らせてないし、たまに乱暴な触り方してくるから痛い時もあるけど、基本優しく触ってくるから…まぁ、いいんだけど、でもそろそろ触るのやめて欲しい。


「ねぇ、椛…その、言い難いんだけど…椛の付けてるブラほしい…」


……ブラほしい??ほんとに意味わかんないし、なんで欲しいんだ?こんなの必要?ていうか、あげたくないし…ちょっと汗とかかいてるから匂いとか気になるからあげなくないんだけど…。


「嫌だよ……なんであげないといけないの?汗とかかいてるからあんまりいい匂いしないと思うし、こんなの必要?」

「……くれないと、ずっと胸触り続けるから」


えぇ……くれないと触り続けるのか…それも嫌だしブラあげるのも嫌なんだけど、まぁ究極の二択だけどギリギリブラあげるのが勝つな…。


「ブラあげたら、やめてくれるんだよね?」

「辞めるよ、約束する」

「なら…いいよ」


服脱がずに外すしてブラだけ服の中から出して千景に差しあげたら思った以上に喜んでそうで何よりだが、本当はあげたくなかった……。


「ありがと……家宝にする。」

「それはやめて!??」


まぁ、千景が嬉しいならいいけどさ、家宝にするのはほんとにやめてね??

そこまで価値高くないし…そんなにいい物でもないでしょ、あと目の前で匂い嗅ぐのも恥ずかしいからやめて???

てか、恋人らしいことって結局どうなったの??ほんと意味わかんない……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る