誰にでも優しくしてたらツンデレなクラスメイトが付き合って欲しいとか言い始めたんだけど！？？

第4話 お弁当の量がおかしい…

昼休み、私は友達から誘われたりするけどそんなのお構いなしに千景は私の手を引っ張り私とふたりきりになりたいのか、あんまり人のいない所で二人でお弁当を食べることになった。

「千景、私友達に誘われてたんだけど…？」

「関係ない、恋人の誘いを優先すべき」

「交友関係も大切にするべきだと思うけど…」

「関係ないよ、帰りも一緒に帰ろ？」

「は、はい…」

交友関係とか言ってみたけど、そんなの気にせず千景は帰りも一緒に下校する約束を私にしてきたけどよく考えたらこの子の一番優先が私だから…そんなこと言っても無駄か。

「椛って購買でお昼買ったりしてるよね」

「うん、そうだけど…言ってたっけ？」

「……付き合う前に、少し椛の後をつけてたから…知ってただけ」

「そうなんだ……え？つけてたの？」

サラッと流そうとしたら、思ったよりも驚愕な情報が入ってきたせいか私も少し、驚いたし…なによりちょっと、引いた、ま…今更だけどね……家知ってたのも多分それが理由だろうし、もういいや。

「そ、それでね…椛にお弁当用意したの」

「え？ありがとう…？」

「頑張って、作ったから……食べてくれると嬉しい」

「ん、有難く食べさせてもらいます」

千景の指を見ると相当頑張ったんだろうなってわかる程絆創膏が貼ってあって、頑張って作ってくれたんだし…食べない訳にはいかない。

中身を見ると結構上手でめっちゃ美味しそうなお弁当だったし、量も申し分ない…いやむしろ多いと思う…これ食べ切れるかな……

「……美味しそうなんだけどさ、千景さお弁当の量おかしくない？」

「椛の好みとかよくわかんなかったから、多くなっちゃって…それに、千景のこと考えて作ったら…作りすぎちゃって、多かった？」

「いや、大丈夫だよ…」

「なら、良かった」

うん、正直全然大丈夫ではないんだけど…千景が私のために作ってくれたんだし…無理にでも食べるしかない…おいしそうだし、まぁ…多分いけるでしょ…

「椛、美味しい？」

「ん、美味しいよ」

「良かった…口に合わなかったら食べなくても…いいからね」

「口に合うし、そもそも合わななくても千景が頑張って作ってくれたものだし食べるよ？」

「……椛、好き…」

千景は結構ちょろいのかもしれない、こんなんで好き好き言ってたらもう、私がプレゼントとかあげたらどうなるんだろ……そうだ、今度あげてみよ。

反応気になるし、お金は…まぁ、バイトしたらいいか、千景どんな反応するかな？？めちゃくちゃ喜んでくれるといいけど、楽しみ。

「椛…顔ニヤニヤしてるけど、どうしたの？」

「ん〜…千景可愛いなって」

「そ、そう…」

「うん、千景は可愛いよ、美人だし…反応が可愛い」

千景は可愛いって言われ馴れてないせいか私が可愛いって言うとすんごい照れてて、顔隠してるのが更に可愛い…これさ、千景が普段から素直なら側を作ってる私よりも可愛くないか？ちょっと悔しいけどま、いっか。

「じゃあさ、千景さ、もしも…もしもだよ？私が告白断ってたらどうするつもりだったの？」

「……椛のこと監禁しようかなって…」

「えっ……そ、それで？」

「私のこと好きになるまで調教するつもりだった」

えぇ……？？あの時は断れなかったけど…断らなくて正解だったのか…過去の自分に感謝…もし断ってたら…考えないようにしとこ。

てか、そろそろガチで食べ始めないとやばいな…急ご。

しばらく黙って食べて何とか食べ終えたはいいものの…お腹いっぱいすぎる。

「椛、お腹いっぱいになった？これから毎日作ってあげるからね」

「作ってくれるのは嬉しいんだけど…もう少し量は少なめで…お願いします……」

味は申し分ないんだが、量が流石に多すぎるから…この量毎日は死んじゃうから…さすがにね…減らして欲しい…ほんとに、お願いだから…減らしてよね。