ロリコンおじさんと花畑
「本当凄いですね、こんなのドラマでしか見たことないですよ。」
「俺もネットの写真でしか見たことなかったんですけど、ここまで凄いとは…!」
満開に咲き誇る花が俺たちの目の前にある。小っ恥ずかしくて、花畑に来たことは無かったがもっと早く来たらよかった。色とりどりと言う言葉がとても似合うそんな場所だった。
「こんな素敵な所、自分知らなかったです!いつも水族館一択で近所にあったのになんで行ってなかったんだろう。」
「喜んで貰えて嬉しいです、もうちょっと日が暮れたらライトアップもあるんですよ。」
そう今日の一大イベント花火。ライトアップされた花畑と共に見れてとても綺麗。その時間まで二人で園内をウロウロすることにした。
「花火があるなんて知らなかったです、ラッキーですね!」
「ですね!」
園内をウロウロすること数十分、二人で夕食を購入することにした。
「何か軽食でも買いましょうか?俺買ってきますよ」
「ありがとうございます、じゃぁこの串焼きをお願いします。」
「分かりました!行ってきます!」
俺は焼きそばとポテトにした、夏祭りって雰囲気の食べ物が好きだ。串焼きもいい匂いで美味しそうだった。
「ありがとうございます、いくらでしたか?」
「あーあー大丈夫です。払わせて下さい、ここに誘ったのは俺なんで。」
「水族館で払ってないのに、申し訳ないですよ!」
「じゃぁまた水族館いった時に、取っておいてください。その時に」
決まったんじゃないのか、これでミサキさんの心をガッチリ掴んだはず。
「じゃぁ今度いった時に、お願いします!」
「またよろしくお願いします!」
「食べましょうか」
次回のデートの約束をサラッと決めて、軽食を食べる。よくあるかっこいい人のやり方を真似たが、どうだっただろうか。まぁいいだろう
「焼きそばとポテト買ったんですね。いいですね」
「串焼きもいい匂いで美味しそうです。」
「交換してみますか…?」
憧れのオカズ交換をミサキさんと一緒に出来るとは、感動だ。
恋人のようなぎこちない感じで交換する。
「えっとじゃぁ、ポテト貰いますね。串焼きも外したんでお好きに食べてください。」
「ありがとうございます、何だか不思議な感じですね。」
「自分オカズ交換憧れてて、少年院の時は出来なかったんで。なんか緊張します。」
「そんなに緊張する事じゃないですって!焼きそばもどうぞ!」
花畑がライトアップされていく
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