ロリコンおじさんとイルカショー
水族館の一番と言っても過言じゃないイベント、それはイルカショーだ。可愛いイルカを見れるんだからワクワクする、しかも日本最大級と謳われちゃ行くしかない。
「イルカショー13時からのがありますね。」
「俺イルカ好きなんですよ、動画とかで見たりとかしてて今日実物に会えるの楽しみにしてたんです!」
子どものように大はしゃぎしてしまう。まだ1時間もあるってのに。
「自分もイルカショー見るの初めてかもしれないです。あんまりみんな興味無いのか、あえて避けてるのかわかんないけど行く機会って、中々無くて。」
「えっ!てっきりみんな行くと思ってました!飽きてるぐらいなのかと!」
水族館のメインのイルカショーを見に行かない人がいるのか?俺には分からない感情だ。
「新鮮に楽しめるぐらいですよ!自分が行きたいって言うのも違うかなってずっと思ってたんで、誘ってくれて嬉しいです!」
ワクワクしながら、館内を回るとあっという間に、イルカショーの時間になった。
「凄い濡れるって評判なんですよね?この為に俺車内に着替え
一式持ってきたので、濡れる気満々です!」
「そうなんです、ここポンチョとかカッパ着ても意味無いくらい
びちょ濡れになるんですよ!それが楽しいんですけどねー」
そんなこんなで、ショーが始まった。目の前に来るイルカはとても可愛く、迫力満点で日本最大級に偽りなしだった。
「すっごい水しぶきですね!」
「陸で溺れそうですよ!楽しーい!」
まるで子どもに戻ったかのように、二人で大はしゃぎした。他の客から見たら男二人で水しぶき浴びてキャッキャしてる、ヤバい人たちだと思う。
「いやー楽しかったですね!」
「本当に凄かったですね、次は16時からあるらしいですけど、行きますか?」
「着る服無くなっちゃいますって!また今度来た時にしましょ!」
「ですよね〜」
最高の空間だった。二人の友情もグッと深まった。
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