ロリコンおじさんのデート1日前
ヤバい本当にヤバい、緊張する。デートなんてこの20年無縁だった俺が、やっと漕ぎ着けたんだ失敗する訳にはいかない!
恋は盲目思い込んだら一直線の俺だ、この際男だろうと女だろうと関係ない、今ミサキさんが好きだって気持ちを抑えられない。テルミさんもびっくりしてたが、関係ない。向こうは本気じゃないってのも分かってるけど、いざ意識し始めたら性別なんて関係なかった。
事前準備もバッチリだ、当日の服装も決めた。清潔感を重視したシャツコーデって奴だ。普段は適当なジャージーしか着ない俺がこんなに服にこだわるなんて、思ってもみなかった。
そして肝心のデートプランは、メールで事前に聞いて行きたいそれぞれの場所へ2人で行くことにした。サプライズなんてもってのほかと言うのは聞いていたので、下手に1人で進行せずに2人で堅実なデートをすることにした。ミサキさんは水族館でそして俺は花がたくさんある植物園、この2箇所に行くことにした。とても穏やかな一日になりそうだ。
水族館なんて修学旅行で行って以来だから楽しみにしてる。植物園を選んだ理由は水族館の近所にあって、花畑を見れて夜は花火が上がるロマンティックな場所だからだった。きっと店のみんなからは不評だと思う。けど、俺が初めてデートで行くならここだって、決めてた場所だったんだ。
そう決めてから10年くらいだったけど、明日ようやくその願いが叶う。古いとかトレンディドラマすぎるって言われた事もある。けど俺は、花畑で微笑むミサキさんの姿を思い浮かべるだけで、言われた批判がどうでも良くなるくらいの幸せに包まれる。明日本当に見れると思うと、ワクワクが止まらない。さぁ早く寝よう
素敵な日になると願っておく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます