ロリコンおじさんと美女
いやー凄い目に遭った。けど経験としては悪くなかった、これを乗り越えて初めて一人前みたいな感じだし。もうバニーは勘弁して欲しいって気持ちはある。
「リコちゃん、凄い目にあってたね。チホあんな強烈なの無理。ただでさえ女装恥ずいのに。」
「けど女装に慣れてきちゃった自分もいるんだよ、毎回ドキドキしてたのにいつからだろう。」
恥じらいが無くなってくる=女子が板に付いてきたって事だと思いたい、それで自然な女の子になれてたら尚いい。
「さっきの2人になんか紙貰ってなかった?」
そう、さっきの2人が帰る直前この紙を渡してきた。忙しかったのでまだ中身を確認出来てないが、一体なんだろう。
「メールアドレス?この時代に珍しい。」
紙にはメールアドレスが書かれていた。そして証明写真が貼り付けてあった。
「はえーっ可愛い人。いいな〜俺が会いたい」
「ダメだ、俺宛だから。」
「こんな時ばっか、客を利用して〜」
返す言葉がなかったが、女装キャバ嬢がガチ美女と付き合える可能性なんて滅多に無いから、使えるもんは全部使っていく。
「今どきメールでのやり取りなんて、乙なことする〜エモいね」
「チホちゃんそんなに見ないの」
俺はいつになく真剣だった、彼女いない歴=年齢の俺に春が来そうなんだから。例えそれが勧誘であっても美女と連絡先を交換したのは揺るがない事実。落としてやろうじゃないか
「よっし、登録完了!なんか久しぶりの感覚だなーカコカコ打ってた昔を思い出すな」
早速メールを打つ、初めなので軽い挨拶だけすることにした
すると早速メールが返ってきた。
「突然ごめんなさい。どうしても貴方に会ってみたくて、ボサミさんと、ジャングルさんに頼んでメールアドレスを渡してもらいました。メールありがとうございます」
おいおい、俺のファンじゃないか。女装キャバ嬢も夢があるな
だってこんな美女に言い寄られてるんだぜ。この店にいる全員が見惚れる程の美女、こんな子ともし付き合えるなら俺はロリコンを引退する。それぐらいの決意
「おっ返信返ってきたの〜チホも見たーい」
「だ〜め。これは俺たち2人の愛の結晶になる予定の、記念すべき一通目のメールなんだから、歴史的書物に近いんだよ。」
当然だ普通はメールの中身を見ないだろ、まぁ元からこんな感じの子だから。
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