ロリコンおじさんと二丁目
いざ決戦の時だ、一斉に更衣室で着替え始める。これが女の子ならどれほどよかったか、右をみても左を見てもあるのは筋肉と下の膨らみだけ。
「きっ、際どい…」
女の子が着用してもはみ出しまくる服は、男の俺たちにとってほぼ全裸に等しい姿だ。これ規制されない方がおかしいだろ、本来の罪とは別の罪で捕まりそうで困る。
「こりゃ、どうやっても見えるから下にパンスト履いた方が無難よ。」
直パンストだと!?そんなことしたらおかしくなるに決まってるだろ、と言うかなんでノーパンなんだよ。
「下にパンツ履いたら、ダメなんですか…」
「私もパンツ履きたいけど、履いたらおかしくなるから直パンスト推奨だよ…右から左から不釣り合いな、パンツがこんにちはになっちゃうよ。女の子で考えてごらん」
確かに、女の子がバニーの下にパンツ履いてたらおかしい。けど男がこの格好なのはもっとおかしい。
「お前ら!外行くぞ!」
どうやら始まるらしい。比較的寒さはマシになってきたとはいえ夜中に裸同然の格好で出歩くのは寒い。すれ違う人たち全員が的に見えて仕方ない。こっちを見るな
「どうですかー」
横を見ると本当の女の子たちが、バニーガールの格好をして客引きをしてた。信じられないくらい可愛く見えたが今は極限状態、心のオアシスは二の次だ、いつもならパンストを破るぐらい生き生きしてるはずなのに、寒すぎて起きる気すら無い。ここにいる全員が今そうだ。
「あ〜ん!見てみて!キンニクボ〜イズ!」
「本当だ!行きましょ」
絡まれてる先輩たちを、後目に早く店内に入りたい思いが強くなっていく。
「御新規さん!2名ご来店でーす!」
バニーボーイズたちが一斉に雄叫びを上げた。
「ウオオオオアアアアアアアアアッッッッ!!!!!」
精神的におかしくなってる俺たちは、もうこの際誰が来てもいいや!と無敵の状態になっていた。この後の悲劇も知らずに…
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