ロリコンおじさん風邪をひく

「ぶぇっーくしょイッア゙ア゙」


「テルミさん、風邪ですか?最近多いですよね〜」


「信じだれないよ、ごの私が風邪なんで。ッショーぃ」


そうこの店では、最近風邪が大流行してる。この前来た団体客が持ち込んだらしい。


「リコちゃんティッジュどっで」


「鼻声だし声ガラガラじゃないですか、休んだらどうですか?」


「ぶりぃ《無理》だよ。私今日出勤じゃ無いじ、代打できでるどに《代打で来てるのに》。代打の代打どが、ぢゃれにならだい。《シャレにならない》」


いやいや、接客の要の声と顔色が悪すぎるよ。と言うか学級閉鎖になるくらいに人手が足りてないし、この状態で本気で営業するのか?さっきも数人熱があるとかで早退きしたし。


「ほら体調管理も仕事の内って言うじゃないですか、このままだともっと悪化しますよ?」


とか何とか言って俺が移されたくないんだけどな


「おいお前ら、業務連絡や。」


臨時休業のお知らせか、それだったらラッキー


「今日は入る客を制限して営業する。いつもより座席を減らして対応する事にした。」


うぇーやるのかよ、学級閉鎖あるあるだけどさー


「業務連絡終いや、なんかあるか?無いんやったら準備せぇよ以上」


「リコぢゃんそう言えば、チホぢゃんは大丈夫か?」


「今日はまだ連絡貰ってないですけど、ん?」


チホちゃんから怒涛の連絡が入ってた、これは嫌な予感。


「リコちゃん俺風邪ひーた、今日行けない。ごめーん」


ありゃま、予感的中。仕方ないちゃ仕方ないけど


「ごのばえの、《この前の》団体客チホぢゃん接客じでだぼんね。《接客してたもんね》お大事にって言っどいで。」


「テルミさん本格的にヤバいですって!絶対帰った方がいいですよ!人をいたわる前に自分いたわって下さい!」


顔が土気色だよ、誰がどう見ても体調不良って事が分かる。


「げど、私がいだいとごの店ぜいりつ《成立》じないし…」


「おいテルミ、お前は戦力外や、今すぐ荷物まとめて帰れ。」


「げどオーダー《オーナー》、私まだ」


「いいから帰れや、明らか体調悪いヤツがおっても意味無いねん。」


「ぞっぞんだ〜《そっそんな〜》」


「とっとと直して、早よ復帰しろ。今日お前のやる事はそれや、それ以外は絶対すんな。したら警察突き出すからな」


「わがりまぢだー《わかりましたー》」


亜紀ちゃんパパことオーナーのツンデレですか。イカつい見た目なのに心の奥底にある、優しさが染みるぜ。


「じゃぁ、リコぢゃんあどはだのんだ。」


テルミさんは、みんなに見送られながら家へ帰って行った。


「ブァックション」


あっあれっ…

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