ロリコンおじさんとショタ

おてもやんだった。こいつ化粧ヘッタクソ過ぎだろ、よくバカに出来たな。


「あのな!出来る出来ないで判断すること。流行りとか流行りじゃないからで、全部区別するな。」


「はぃ…」


全く、コイツ素材はいいから可愛くなるのに、如何せん性格がどうも。


「よっし、じゃぁ流行りの化粧をしてあげるよ」


「出来んのかよ」


「あったり前よ、その人に合った化粧を施すのが務めだからね。」


まぁ、テルミさんの受け売りだけど。


「どうよ。」


平成感を減らして、なるべく流行りへ近づけた。良さが俺にはさっぱり分からんが。コイツがいいならそれでいい。


「さっきよりマシかな」


コノヤローぶっ飛ばしてやりたい。大人を舐めるなよ


「お前の名前は今から、チホや」


急に来た、びっくりした。チホ?なんだその犯罪聞いたことないな。


「お前ら、チボって知ってるか。置き引きの事や。コイツは俺のカバンの中身根こそぎ持っていこうとしたんや。」


「うっわ、言わなくていいのに最悪」


ここの店は自分のやらかしが、そのまま源氏名に影響される。だから気をつけないと恥ずかしい名前になる。


「てことや、リコ後は頼んだ。」


「本当にこんな、ノリで源氏名つくんですか」


「そうだよ、自分の意思なんて無い」


「じゃぁ、あんたのも由来があったりするんですか」


口の利き方腹立つな、教える気が失せる。どうせなら更生させるか。


「じゃぁ、君がちゃんとした言葉使えたら教えてやろう。」


こんな言葉遣いのヤツ店に出してみろ、クレームもんだ俺が怒られるに決まってる。ちゃんとしてくれや


「はぁ… 」


「リコさん、名前の由来僕にも教えて欲しいな?」


うわぁー光だ光。可愛さ満点キュルキュルお目目に、上目遣いそして敬語、さっきまでの生意気さは何処へやら。クッソ何でも教えてやろうじゃないの。


「私の名前の由来は、ロリコンから取ってリコなんです。」


改めて恥ずかしい由来だ、信じられない


「キモ〜」


クソショタがー!

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