ロリコンおじさんとハズレ上司

「君がリコちゃんだね、聞いたよ。」


「ご存知でしたか〜」


「うーん、だけど噂ほど可愛くはないかな笑」


はい?初対面でいきなり失礼すぎじゃない?上司ガチャ大ハズレすぎたろ。コイツそこそこの地位を築いてそうだけど、人間性は築けてなさそうだな。


「ちょっと〜冗談やめてくださいよ〜」


「いや〜もっと細くて、おっパイが大きい子が来るかと思ったから拍子抜けだよー」


残念だったな、俺は男だ。ガタイの良さで気づけよこの店のコンセプトご存知ないのか。


「先輩まぁまぁ、凄くトークで楽しませてくれるので、別に俺は顔とかスタイルでは取ってないんで。」


ナイスフォローありがとう、俺は顔は微妙かもしれない、モテないからこそ、磨き上げてきた話術がある。


「えぇじゃぁ、面白い話をしてくれたらこのドリンク入れてやるよ。」


クッソ上からで腹立つが、やってやろうじゃないか俺は勝負事には、全部乗るタイプだぞ。


「あんたが好きな事を、俺に喋ってみろ。」


「先輩それは…」


俺の好きな事それはつまり、小さい女の子。それを語れだといいだろう、あんたがドン引くくらい話してやろうじゃないか!


「うわっ、マジで」


友達から驚きの声が上がってるが、気にしない。


「まず私が好きなのは、小さい女の子です。幼稚園から低学年の子がすきです。髪の毛はツルツルサラサラで、ツインテールで目がパッチリした子がタイプです。」



「小さい女の子のいい所は、まだ成長しきってない身体と心の無邪気さや無知さなどが、私の心をくすぐって離してくれません。」



「服装はスカートよりも、ショートパンツがすきです。膝が見たいんです、分かりますか?絆創膏が貼ってあるお転婆な膝を!」


「ちょっと、止まってくれ 降参だもう無理だ。素直にドン引きだ。ドリンク入れるから、黙ってくれないか。」


ありゃま、これでも抑えた方なのにまだまだこれからって所なのに、勿体ない。


「凄いね、先輩色んなキャバクラで無茶ぶりするんだけど、ダウンして、ドリンクまで入れさせたのあんたが初めてだよ。」


やっぱりはなから、ドリンク入れる気なんてなかったんだ。こんな客はドン引き作成が有効だな。


「あっ時間になっちゃいました〜、延長しますか〜私はしたいな〜」


「店で一番高い物は何だ?それやるから勘弁してくれ!」


そして俺はいつもTOP10にすら入らないが、今日売上No.6になった。

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