ロリコンおじさんセクハラされる
俺は男なのに…
今俺は汚いジジイに、太ももを執拗に触られてる。
今日初めての指名でちょっと楽しみになってきた瞬間からこれだ。
仕事帰りかなにかわかんないけど、汗臭いスーツを俺に押し当てないでくれ。普段から女に飢えてるのは分かるけど、全てが気持ち悪い。
やるんだったら、一思いにやってくれそっちの方がマシなんだよ。ずっとハァハァしながら太ももを撫でるのをやめろ!
「キミ可愛いね、おじさん好きになっちゃいそうダナ!」
「ありがとうございますー」
大人しく女の子がいるキャバクラに行ってくれ、こっちは色恋営業なんて出来ないのに。本当に俺が男ってこと知ってるのか?
「私が男だってこと知ってるんですか~」
「知った上で今来てるんだヨ!」
ダメだ知ってた、知らなかったらお引き取り願いたかったのに。やっぱりここに来るような人たちって俺たちみたいな、犯罪者予備軍なのか。それとも冷やかしなのか
わからん。
「だってサ、女の子相手だったら緊張しちゃうからサ。まずはここで慣らしてる感じカナ!」
「なるほど~」
「ケド想像以上に、リコチャンが可愛くて、好きになっちゃいそうダナ!」
早急にやめて頂きたい。俺が愛するのは幼稚園児と小学校低学年だ。ジジイなんて俺の好みの真逆じゃないか。けどそれを耐えたらきっと女の子の客がついてくれるはず。今は頑張って耐えるしかないんだ。
「ねぇねぇ、リコチャン。ちょっと触ってもいいカナ!?」
「どこを触るの〜やめてよぉ」
「リコチャンの、おっパイ!」
「え〜嫌だー」
冗談じゃない、太もも触られるだけでもかなりの苦痛だったのに。胸を触られるだとありえねぇ。ドリンク作成に切り替えよう。
「じゃぁ、このドリンク頼んでくれたら~触ってもいいよ」
テルミさん直伝の技、こいつに効くか?
「あのさ、オレ別に女の子のおっパイ触る訳じゃないんだけど?」
「え〜でも私そんな軽い感じじゃないからさ〜」
「軽いとか軽くないとか、以前にお前男じゃん、大人しく触らせろや。」
最悪の客でした、大ハズレ。セクハラかました上に説教と来た。この世の終わりってくらい最悪。接客業じゃなければ形を変えてしまいそうだ。
「恥ずかしいから~嫌だ〜」
「ウダウダすんなや、揉ませろ!」
終わったと思った瞬間、「パシっ」とジジイの腕を掴む音がした。
「ウチは、そんな店と違う。そういうことしたければ他所行け。」
「はぃぃ」
ジジイが怯えた様子で店を後にした。女にだけ態度が横柄になるタイプでもあったらしい。
「助けていただいてありがとうございました。」
眼光鋭い、イケメンに俺は助けられた。多分ここの定員なんだろうけど、テルミさんではなかったいったい誰なんだろうか。お礼を伝えたいと思った時には既に姿は無かった。
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