ロリコンおじさん指名が入る

あまりにもキモすぎる。容赦なくセクハラジジイに、モラハラジジイ。

精神がイカれてしまう、これを世の中の人達は耐えているのか。今まではジジイと喋るだけで金が貰えていいご身分だと思っていたが、相当精神的負担が半端ない。


「テルミさんお疲れ様です。大丈夫でしたか?」


「いやー参ったよ今日の客は、酷いね。どんだけおっパイに飢えてるの」


今回は触られなくて済んだけど、次はそうはいかない。近いうちに触られる可能性は非常に高い。考えるだけでおぞましい。


「そういえば、ここの客って俺たちが男って事知ってるんですか?」


「知ってるから厄介なんだよ、何してもいいって思われてるもん。」


最悪。だからって触っていい口実にはならない、俺だって我慢してるのに。

ジジイだけ許されるなんてそんな酷い話、俺もぷにぷにの脚や腕を触りたいし、舐めたいのに。


「顔が険しいぞ。」


「俺だって好みのロリを触りたい衝動を我慢してるのに、ジジイ連中め許さん!」


怒りをぶつけても仕方ないことは分かっているが、キレずにはいられない。

どうせなら、俺好みの女の子に指名されてイチャイチャしたいに決まってる。

ここは少なからず女性の来店もあるので、そこで一発仕留めて卒業するのも悪くない。未成年には手を出さない紳士さも俺は持ち合わせてる。女の子ならセクハラなんてしないしな、寧ろ俺がおっパイ揉み揉み出来たりして。


「険しくなったり、ニヤケたり忙しいな」


「えっそうですか~、なんか俺急にやる気出てきちゃったな~」


「リコお前席付け、もう行けるやろ」


話を聞かれてたのか分からないが、呼ばれてしまった。

テルミさんが居なくても出来る所を見せる時だ。

さっきやった通りにやればきっと、出来るはず。セクハラ、モラハラドンと来い。

俺はこのキャバクラで女の子を仕留めるんだ!


「こんにちは、はじめまして~リコです。」


「…」


ジジイじゃない、若い人だ。なんの目的があるんだ


「お名前聞いてもいいですか~」


「…」


コイツ、喋らねぇ。ここに来るヤツって全員ウザイほどお喋りで、うるさい人じゃないのか!?

セクハラジジイの対処しか学んでないから、接し方が分かんねえよ。

けどそんなに身なりが綺麗な方ではないから、俺と同士の可能性が高い。じゃぁ簡単だ俺が頑張ってリードする。それしか無いだろ。


「ドリンクとかどうします~」


「…」


指さしで烏龍茶って!お酒飲めないのにここ来たのかよ。喋らない、飲まないって

難しすぎるよ、お酒飲んだら喋る人とかはいるけどそのタイプでもないのかよ。


「お仕事って何してるんですか~」


「パソコン触ってる」


やった、ようやく会話が成立した


「どんな感じの内容なんですか~」


「君に分かるとは思えないけどね。」


あぁこれはマウントタイプだ、明らかに自分より低そうな地位にいる人にマウントを取って、気持ちよくなろうとしてる人だ。普段の仕事では落ちこぼれみたいな扱いだけど、ここなら褒めてもらえるし、マウントも取れる。


「わかんないので教えてください~」


「いいよ」


~1時間後~


ようやく話が終わった。何一つ分からなかったけど、初めてにしては上等じゃないのか。というか女装男子な事を利用しない人もいるんだな。それなら普通のキャバクラに行けばいいのに。


「リコちゃん、凄いね~。初めてだとは思えないほどの対応力だったよ。」


「そうですか、えへへ」


「この仕事向いてるんじゃないの」


「あはは」


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