第17話 神々による祝福
深い深い
「始まるよ」
ここは、、、どこだ?何となく既視感のある光景を見ながら目の前に立っている少年を見つめる
、、、既視感の正体は俺が転生した時か!
何も無い白白とした空間に
今自分が地を踏んでいるのかはたまた浮いているのかも分からない場所に確かに存在している。
って事は此奴は神か?
それ以前に俺は死んじまった?寝ている間に奇襲でもされちまったか?
それに始まる、、、、、、って
様々な疑問が脳裏を過ぎっては不思議な力によってかき消されていく。
今の俺にはこの神の声しか入ってこねぇ、、、
「君は僕達に選ばれたんだ。従って君を中心に歯車は廻り始めるだろう。今はまだ良いだろうけどきっと遠くない未来君は業を背負うことになるよ。だから強くなって。君自身でその歯車を動かせるように。」
選ばれた?
業を背負う?
強くなれ?
そんな疑問が浮かんでは消えていく中で
何とか意識を保ちながら鑑定を発動させる。
本当に神なのか少しだけ怪しかったからだ。俺を転生させたのは他でもない女神様なのだから。
刹那、俺はステータスを覗いたことを後悔する
種族:想像神
名前グラファム
Lv9999
生命力 ERROR
聖神力 ERROR
攻撃力999999
防御力999999
魔法力999999
素早さ999999
運999999
スキル
鑑定阻害Lv ERROR により阻害されました。
なっ女神様の鑑定だぞ!?まぁ創造神だから出鱈目なステータスでも理解できなくはないが
「フフッ驕るなよ。あの娘は君に確かに
、、、話が逸れてしまったね、元々君は僕達神の手違いで此方に送られてきてしまった。
まぁ僕の管轄ではないのだけれど、
その節は本当に申し訳なく思っているよ。
だから君の事を少し見ていたんだ。もし死ぬ様な事があったら少しだけ世界を捻じ曲げて助けようと思って、、、ね?
でも君は死なない所か早々にこの世界に順応しようとしている。
君ならば、、、或いは終わらせることが出来るかもしれない。
だから僕達は君を選んだ。」
俺が、、、終わらせる?何を?
「世界は廻っているんだ。君が追求しなくとも自ずと見えてくるはずさ。
だから君には少しだけプレゼントをしよう。僕お手製の称号受け取ってくれるよね?」
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まだ日が昇る少し前、、、暁闇の時、重い瞼を擦りながら俺はステータスを見ていた。
種族:ヒューマン(ラナリア)
名前日宮優慎
Lv3
生命力20
聖神力6
攻撃力36
防御力26
魔法力1
素早さ45
運1
スキル
鑑定LvMAX 棒術Lv1 剣術Lv1 杖術Lv2 突技Lv1
斬り上げLv1 投石Lv1 回避Lv2 思考加速Lv1
平衡感覚Lv1 急襲Lv2 貫通Lv1 連撃Lv1 暗視Lv1
生命力強化Lv1 生命力回復強化Lv1
耐性スキル
毒耐性Lv1 物理耐性Lv1 衝撃耐性Lv1
称号
転生者 素寒貧
《
創造神を筆頭に神々に認められた者が持つ
ーーーを終わらせることのできる者に与えられる称号
取得経験値とステータスポイントが倍化しレベルアップした際全てのステータスが上昇する
更に世界の流れを捻じ曲げることで1度だけ死からの脱却を行うことが出来る。
これって滅茶苦茶強ぇよな。
素寒貧のデメリットを帳消しにして習得ステータスポイントが倍になった。
更にはレベルアップした時にステータスが上がるってガチでチートじゃねぇか。
ひとつだけ気になるとすればやっぱりーーーって所だよな。
神が言うからには悪ぃ事ではねぇだろうがどうにも引っかかって仕方がない。
まぁ今考えても仕方ねぇし、神が言うには猶予はあるが悠長にしている暇はねぇみたいだしな。
その業を背負う時が10年後なのか
1年後なのか
はたまた半月ほど先なのか
んな事は神しか分かんねぇだろうが
少なくともこの森に引きこもってる訳には行かねぇよな。
この森の地理なんかもだいたい把握したし、頃合かもしれねぇ。
街に行こう。そして
その後は北側の森でのレベル上げと森の主の討伐。
そっからは、、、世界を見て回りたいな。そうして世界を旅して強くなって、、、最強目指してみっか。
かくして神からのお告げ?を受けた俺は
街へと向かうために今最も街に近いと思われる
南へと足を進めるのだった。
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