第10話 レッツ料理!
シーラさんの亡骸を埋めたあと俺はマジックバックに入っているものを確認したが食料や幾つかの装備品が入っていた。
その殆ど(主に防具)が女性の物のため俺が着ることはないが、、、
正直素寒貧卒業か?とも思ったがそりゃ男性用の防具なんて入っちゃいねぇよな
武器なんかも替えの杖や恐らく護身用の短剣
冒険者業で手に入れたと思われる細身の剣。
どれもそこそこに強いが
シーラさんが握りしめていた霊樹の魔杖よりも数段劣る物ばかりで
暫くは魔杖を頼ることになりそうだ
嬉しかったのは食料と火打石や調理道具が入っていたことだ。
やはり冒険者となると野外で調理することも多かったのだろう。
帰りにマイルドボアの肉を持って帰って
早速使わせて頂こう。
日が傾いた頃
ようやく拠点へと帰ってきた俺はマイルドボアの調理をしてみることにした
「つっても解体とかやったことねぇからなぁ、、、」
とりあえず皮を剥いでみることにした。
おぉ意外と綺麗に出来たかもしれねぇ、、、
これで服なんかも作れんじゃねぇか?
俺には難しいかもしれねぇけど
んな所に骨があんのか
やっぱり解体は難しいな。実際にやってみることで分かるな、肉を食べれることは当たり前じゃなくて
こうやって解体してくれる方がいてこそだ。
不格好だがなるべく可食部が残るように解体をしていこう
こうして1キロはあろう肉塊を作ることが出来た
もう既に美味しそうだ
久しぶりに豪華な食事を楽しめそうだ。
肉塊をマジックバックに入っていた包丁の様なナイフでステーキサイズに切り集めてきた木の枝に火打石で
カチッ
と火を灯す
フライパンにステーキを入れて
日の中にぶっ込んだ
すると
ジューッと音を立ててステーキが踊り出した。
すっげぇ、、、香りも勿論香ばしくて良いのだがその見た目がすげぇ
ここまで食欲を引き立てる色味と輝きは初めてだ
国産の黒毛和牛なんかはこんなにでかいのを食べたことは無かったし
焼肉に行っても精々外国産の牛止まりだった
だけどこいつはジビエ
イノシシの肉だ
片面がいい感じに焼けてきたら
マジックバックからさえ箸を取り出す。丁寧にひっくり返してもう片面が焼けるのを待とう。
皿を取り出す。
そこに肉を乗せて早速頂いてみることにしよう。
ぱくりと1口
うっ━━━━━━━━━━━
「美っ味ー!」
噛むたびに肉汁が溢れて肉の臭みも全くない。
まさに高級肉を食べている様な感覚に陥っていた。
しっかりと焼いたことで旨みが熟成された肉を食べている時間は至高の時間だった。
あぁこのまま幸せに溺れて寝てぇ、、、
「ギャギャ!」
あ
匂いにつられたゴブリンが襲ってくる
「今飯食ってんだろ!ぶち〇すぞ!!」
剣を振り上げるゴブリンを霊樹の魔杖で殴り殺す
ふぅ
こういうのは空気読んで出て来ないじゃん!?
なんで平然と入ってきてんだよ!
あれか?僕悪いゴブリンじゃないよってか?
仲間になりたそうにこちらを、、、見てなかったよ!
つい昂ってしまった
その内ゴブリンが入れないようにバリケードでも作ってみよう
そういや平衡感覚のスキルも欲しいし平均台的な感じで木でも切って置いてみるか。椅子や机なんかにもなるし丁度良いかもしれねぇな
残りの肉を食べ終えた俺は洗い物をどうするかに悩まされながら
とりあえず眠ることにした
追記
祝10話でございます。
拙い文章ではありますがこれからも頑張って書いていきますので
楽しんで見て下さると幸いです〜
ではまた
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