第8話 森の東西南北とVSマイルドボア
何とか拠点まで戻ってこれた俺は最早何もする気が起きず
夕食も拠点に置いていたアリアの実を2個ほど食らい
すぐに木の上に登り眠りについた
翌日
さて、今日は何をしようか
生命力5
生命力もすっかり回復しているし今日は探索してみっかな?
ただ我武者羅に探索するだけじゃあいつまで経っても森ん中だし
適当に方位でもつけて魔物の出る規則性や
大体の地理は把握しておきたい
せっかく異世界に来たのなら街や城なんかにも行ってみてぇしな
今まで森を歩いた感じ拠点の木の幹を北と捉えるなら
北側には昨日行ったLv2のスライムや毒蟻のいる辺
南は転生したあたりだな、その辺はLv1のゴブリンやウルフ、スライムなんかがいる。
正直森を出るのなら南に行くのが正解な気がするんだよなぁ魔物のレベルも低いし、なんとなくだが直感的にそう感じる。
正直もう少しレベルやスキルを上げたいしもう暫くは南を探索せずに北や西、東側なんかを探索しながら万事に備えるとしよう
もしかしたら西や、東なんかが森に出る近道だったりするかもしれねぇしな
あくもでも推測であり、南に行くと森を出られるってのは希望的観測だ
そんな何の根拠もねぇ希望に菅るにはまだレベルなんかも足りねぇし食料(スライム)がいるとも限らねぇ
以外にスライムの水は腹持ちが良いんだよな
あぁんな事考えてたら喉乾いて来たな
とりあえず今日は西側に行ってみるか
その前にスライムを1匹くれぇ狩ってからだけど
Lv2のスライムを見つけたが急襲によって難なく退治した俺はスライムの水を飲んで西側に行ってみることにした
「本当にこの森はずーっと景色が変わんねぇなぁ」
誰に聞かれることもない独り言を口にしながら
ただ変わらない風景をのんびり眺めること1時間、、、くれぇかな?
最近は腹の空腹具合や大体の体内時計で時間が把握できるようになっていた。
もちろんこの世界が24時間であるかはわかんねぇし俺の適当な感覚だけどな
日の落ち方も前世と特に変わってないように思えるし
いや
前世では特にそういったことをよく見たりしたことはなかったなぁ
なんとはなしに過ぎていく毎日を適当に勉強や遊び
趣味なんかに使ってあんまり自然に触れることは無かったように思える
もちろん小さい頃はあまり覚えていないがキャンプなんかに行ったのも片手で数える程しかない
今思うと自然は素晴らしかったのだなと思えるような気がしなくも無い。
キャンプが好きな人はこんな感じだったんだろうかと
物思いにふけっていると1匹の魔物が近ずいて来るのを感じた
何やらドコドコと大きい音を立てて俺の前に姿を表したそれは
種族:マイルドボア
Lv2
生命力20
聖神力10
攻撃力32
防御力25
魔法力5
素早さ26
運--
スキル
突進Lv2 加速Lv1 平衡感覚Lv1
《突進》
突進のスキルレベルに応じ常時攻撃力に補正が掛かる
消費聖神力:2 自身の攻撃力と素早さに補正が掛かる
尚上昇率はスキルレベルに応じて変化する
《加速》
加速のスキルレベルに応じ常時素早さに補正が掛かる
消費聖神力:2 加速を使用している時間/秒間
だけ聖神力を消費し、加速を使用している時間は素早さに補正が掛かるスキルレベルをあげることにより消費聖神力を軽減することができる
《平衡感覚》
平衡感覚のスキルレベルに応じ常時防御力に補正が掛かる
スキルレベルに応じて自身の平衡感覚に補正が掛かる尚スキルレベルが最大になると平衡感覚を司る器官が完全に守られいかなる状況でも感覚を一定に保つことができるようになる。
平衡感覚、、、かぁ後で平均台でも作って習得してみっか
悠長に鑑定しているとマイルドボアが俺に向かって突進してきた。
正直かなり距離はあるし素早さは俺とほぼ変わんねぇ
あいつの動きに合わせてカウンターの斬り上げをお見舞いしてやるよ。
そうして俺は横に飛んだ、、、飛ぼうとしたが
ドドドドドッッッ
「回避っ!!」
ドゴォ!
気がついた時にはマイルドボアは俺の少し後ろにあった木に激突していた。
何とか反射神経と回避のおかげで一撃は受けなかったが
もし受けていたら俺の紙装甲+紙生命力では粉々になってしまっただろう
種族:マイルドボア
生命力19/20
聖神力6/10
どうやら突進と加速によるスピードのドーピングだったみてぇだな、、、
ギリギリ目で追えるか追えないか位の速さだったし大体俺の2~3倍くれぇはありそうだな、、、
まぁ回避であと1回避けちまえばやつの素早さは俺とほぼ同じでヒットアンドアウェイで終了だろう
全く、、、マイルドボアなんて言いながらこんな初見殺しスキルを持ちやがって
マイルドなんてつけたのは誰だよ!?
とりあえずもう1回あいつに突進と加速を誘発させるとするか
「来いよ豚野郎!」
ドッドッ
ドッドッドッ
くっそこいつあの距離じゃ当たらねぇと本能で感じたのか近ずいてから突進するらしいな
まぁどんなに近ずかれても視界にさえ入って入れば回避で避けれるんだが
ドッドッドッドッドッ
俺に走ってきたマイルドボアの体表に魔力の高まりを感じた
これは、、、
来るな
「回避!」
世界が少しだけ、ほんの少しだけ
スローモーションになったようにマイルドボアの動きがほんの少しゆっくりになって
俺の動きもゆっくりになったように感じる
これがゾーンってやつか?
ドッ
ドッ
ドッ
俺の横を通って行くマイルドボアに剣をゆっくりと振り落とす
これは''当たった''な
「ブギィ!?」
マイルドボアが吹っ飛ぶ
生命力12/20
吹っ飛んだマイルドボアの先には木の幹があり体を殴打していた。
あぁ魔物狩りって思っていたよりも楽しいじゃねぇか
この世界で色々な魔物と戦っていくのも楽しいかもしれねぇな
新しい目標ができちまったな
「さあ起き上がれよ!豚野郎。続きを楽しもうじゃあねぇか」
腹をかいたようで少し力強く"普通"の突進をしてくるマイルドボアを正面から斬り上げる
勿論こちらはスキルによる攻撃で
「斬り上げ!」
ボアから血が溢れ出す
生命力1/20
俺はただ残りわずかしかない命に
剣を突き刺して、今夜は異世界初めてのお肉かなと少し嬉々していた。
追記
タイトルをほんの少しだけ変えてみました!
旧素寒貧なステで異世界転生だったのを素寒貧なステータスで異世界転生とステータスを略さずに記入することにしました。
正直自分が思っていたよりも見て頂けているので毎日投稿して少しでも多くの方に読んで頂けるように頑張って行こうと思います。
ではまた
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