第5話 VSゴブリン
拠点に帰る際、木の実が何個か実って居たので鑑定して見たところ
アリアの実と言うらしく毒性などもないらしいので幾つか持って帰ることにした。
ひとつ食べてみたのだが久しぶりの食事に舌鼓を打ってしまった。
味はリンゴっぽいかな?
「う〜ん、どうすっかなぁ、、、、」
拠点に帰ってきた俺はステータスをどう振り分けるかに悩んでいた。
初めてのレベルアップでアドレナリンが出まくって今日は眠れそうにねぇしな
やっぱり素早さが今は1番欲しいよなぁ攻撃力や防御力には補正がかかっている訳だし
今は一旦置いておくとして、候補は生命力、素早さ、運な訳だが。
まぁ素早さに振って損はねぇよな
種族:ヒューマン(ラナリア)
名前:日宮優慎
Lv2
生命力5
聖神力1
攻撃力11
防御力6
魔法力1
素早さ11
運0
これならゴブリン位には遅れを取らねぇだろう。
素早さと攻撃力が高い少しばかりピーキーなステータスだが着実に強くなっていってるしな。
まぁどっちのステータスもウルフに負けてるが。
いずれは絶対にかってやるからな、そのためにもまず明日はゴブリンを討伐してみることにしよう。
溢れ余るアドレナリンを抑え明日も狩りをするために眠りにつくことにした
異世界に来て初めて安心して眠ることができたのはやはりレベルが上がった安心感のおかげだったのかもしれない。
「ギャッギャッ」
、、、、ん?なんかゴブリンの声聞こえね?
あっ!あの野郎俺のアリアの実を食ってやがる!
絶対許さねぇ
木の枝を構えてゴブリン目掛けて落下攻撃を仕掛ける。
「グギャァ!!!」
「食べ物の恨みはらしてやる」
生命力19/25
っ!こいつレベル2か!これは骨が折れそうだな
突然の奇襲に腹が立ったようでゴブリンはスライムと比べ物にならないスピードで俺に向かってくる。
ゴブリンはスライムと違って錆びちゃいるが得物も持っている、間合いを見誤れば一瞬でお陀仏だ。
ゴブリンが右手に持った剣を振り上げる、だいたい剣の長さは60cm位か?
少し小降りな剣を俺に向かって振り落とすその動きに合わせてバックステップを踏んで突きを放つ
「突技!」
木の枝による突きの攻撃は空を切った
ゴブリンは、思っているよりも素早いらしく右手側に回避したらしい。
素早さはお互いほぼ互角だし、スライムの様に考え無しに突進して来てもくれねぇ
これは思ったより厄介だ、レベルが上がって少し浮かれていた
ゴブリンであっても俺のステータスからしたら格上であることに変わりは無いのだ
ゴブリンが俺に隙を見たようで斬りかかってくる俺からゴブリンまでの距離は1m足らずこのまま行けばまんまと攻撃を喰らうことになるだろう。
後ろへ跳ぼうとしたが木の幹が邪魔で動けねぇ
どうする?
剣の側面を枝で叩いて剣を弾くか?
いや戦闘に置いて素人である俺がそんなこと出来るわけねぇ
第1攻撃力はゴブリンの方が上だ押し負けて斬られちまうのがオチだろう
となると相打ち覚悟の《突技》でぶっ飛ばすか?
得物は俺の方が長いしリーチもある。
ゴブリンは不敵な笑みを浮かべながら剣を振り上げた、残り0.7mほどの間合いだ。
覚悟を決めろ!俺
木の枝を腰に当てて枝の先を前に出した左手に添える
0.5m
0.4m
ゴブリンが剣を振り落とすその瞬間を狙う!
攻撃をする際には必ず隙が生じるわけでそれを見逃す訳にはいかない、ここでミスをすることは死を意味する。絶対に負けらんねぇ
そこだっ!
「突技!!」
ゴブリンの剣は既の所で止まりそのままチャキンと俺の前に落ちた、かく言うゴブリンは3mほど吹っ飛び木に体を打ち付けていた。
生命力8/25
突技には5のダメージ補正があるのか、これだけダメージを出せたのはデカイな。
俺は足元に落ちているゴブリンの剣を鑑定した
錆びたショートソード
攻撃時攻撃力に10の補正
切れ味は悪く、刀身もボロボロのため好んで使う者はいない。
尚武器屋はおろか冒険者ギルドですら価格をつけることは無い。
攻撃力10か、いけるな
足元から持ち上げ背中を殴打して悶えているゴブリンに向かって投げつける、ダーツの経験が生きたのかゴブリンの頭に命中してゴブリンは絶命した。
生命力0/25
俺はゴブリンの元へ行きショートソードを引き抜いた、近くで見ると傷口がグロいな
それに人っぽい外見だしなんか気持ち悪くなって来ちまった
ついゲームみてぇな感覚に陥ってしまうがやはり紛れもない現実なんだと自分に喝を入れてレベル上げを再開することにした
あれ?俺レベル上げの為じゃなくてアリアの実のために戦ってなかったっけ?
まぁいいか
手頃なゴブリンかスライムでも見つけて狩って行くとしよう。とりあえずは昨日と同じように拠点周辺をぶらつくことにしよう
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