13発目 VSアルメニア
出てすぐに居た敵を至近距離で撃ち相手の頭が吹っ飛び返り血を浴びてしまった。肩にしっかり頬付けしなかったのなのか排莢が上手くいってなかった。急いでコッキングレバーを引きたまを排莢させて、再装填した。
とにかく、銃を手に入れたので急いであいつの元へ行こうとした時曲がり角から10ぐらいの敵が集団で襲い掛かってきた。俺は連射し続けた。今度はしっかりストックを肩につけて撃っているため動作していた。とりあえず来た集団全員倒してた。
チェンバーが開きっぱなしになり弾切れを知らせた。俺はリグにあるシェルをチェンバーに入れてチューブラーマガジンに再び入れた。入れ終わった時、目的の人物が来た。
「ちょこまかとこざかしいわねぇ‥‥」
アルメニアがやって貶すように言ってきた。
「おかげさまで武器を確保できたのでね」
「おもちゃと侮ってましたが一人の敵として認定せざる終えないですね…」
俺をにらめつけながら言ってきた。
「しかし、私の部下をあんな形で利用するなんて思いもしませんでしたわ」
「俺の知り合いがやってた卑怯な技を応用しただけだ」
そう、俺が異世界に迷い込む前にやってたゲームでチームメイトがやった行動だ。
ボイスチャットを付けて敵に向けて『おい!俺は生きてる!待ってくれ!』と言い相手を混乱させてある間に攻撃をして倒した行動を応用してやった。
「かなりやばい事するわねぇ……ねぇ、一つ提案なんだけど3分間だけお互い準備時間を取らない?」
その提案を聞いて俺は良くも悪くもいい提案だと思った。いいと思った点は戦う前の最終確認を出来る。そして、相手の弱点を考える時間ができる。悪い点はその時間を相手が守るかどうか。
「あぁ…その提案、乗ろう」
俺はそれでもその提案に乗った。今戦ってもあのバリアみたいなもので防がれて終わってしまう。考えろ……相手は何が弱点か……
相手は何故、この時間を設けたのかも気になる……バリアを貼りなす為?いいや、それ以外もある。
考えろ…考えろ…始まった時とユウさんとやり合った時おかしな行動をしてなかったかを…
……………1個だけあった。
もしかしたら行けるかもしれない。
ベネリm3のフォアエンドの先にあるレバーを倒してポンプアクションに切り替えた。そしてフォアエンドを動かしまくり銃に入ってる弾を全部抜いた。そして、先ほどとは違う色の弾を詰めた。
最後のお守り程度で端末を操作した。ガンスキルにあった【幸運レベル1】を獲得した。本当にお守りでしかないが……無いよりはマシだ。
「時間よ……さて、やり合いましょう。」
アルメニアがそう言うと後ろから黒色の剣を15本出した。呪文を唱える為に時間を取ったのか!
『
そう叫ぶと黒い剣まとめて俺に向かって飛んできた。
俺はベネリm3を構えたった一発だけ撃った。ベネリから放たれた弾丸はさっきまでとは違く銃口から火花が飛び散っていた。火花に当たった黒い剣は黒いモヤとなって消えた。フォアエンドを動かし次弾装填をし、たった2発で全て撃ち落としてしまった。
「なっ…お前、魔法が使えたのか!」
焦りからかアルメニアの明らかに口調が悪くなっていた。俺は間髪入れずにフォアエンドを再び動かし、アルメニアに向けて発砲した。
「キャッ!」
火花に包まれたアルメニアの体からガラス破片らしき物が飛び散り消えていった。
あの時間で1つだけ不思議な点を思い出した。アルメニアは弾丸を魔法によって無効化していた。よって俺のSCAR-Hの銃弾やユウさんのRPK74の銃弾までも弾いてしまっていた。だが、ユウさんが投げた
もちろん、ユウさんと同じ様に火炎瓶を投げつける訳にはいかない。だが、相手は銃について詳しくない。おそらく拠点に入った時に最初に戦った味方が銃で攻撃し、物理攻撃しか出来ないのだと判断したのだろう。なので物理攻撃無効化の魔法を掛ければこの拠点に居る人達を簡単に制圧できると考えたんだろう。
だか、銃弾には火を飛ばす事が出来る弾丸が存在する。ドラゴンブレス弾という弾は弾丸の中にマグネシウムの破片で満たされており、弾丸が発射されると放出されたマグネシウムは空気に触れると直ぐに激しく燃焼する。
化学に詳しい人はわかると思うがマグネシウムは空気中で加熱されると激しい閃光と燃焼を起こす。
つまり、ほぼ火を吐くのと同じ攻撃を出来るという事だ。アルメニアは集団で襲わせた時に火を扱われる危険がないから時間を与えて魔法を唱えたのだろう。
俺はアルメニアに向けてこう言った。
「俺は魔法使いじゃない……」
「じゃあ!何故火の魔法を出せたの!」
「魔法使いじゃないが、銃には知識があってだけだ」
俺は一呼吸置き、再び言った。
「俺はあんたと対峙したとき死んだと思った…だけど、助けてくれた仲間がいるから俺は生きてる!」
そして、俺はベネリm3を構えて言った。
「この銃、本当は俺のじゃないんだ。」
アルメニアは驚いていた。自分を追い込んだ相手の武器が他人の物なんて思っていなかったのだろう。アルメニアは叫んで抗議した。
「じゃあ!誰なのよ!その武器の持ち主は!」
俺はそれを聞き、叫びながら答えた。
『これはお前が俺の目の前で殺した……ユウさんの武器だ!!』
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