9発目 現実と異世界

 丸の内北口にあるJRの改札口を過ぎ中に入っていった。幸いな事に駅構内は少し明るくライトを点けなくても大丈夫な程だった。現実世界でも来た事がある場所なのでだいたいの構造はわかるがそれでも全部とはいかない。東京駅は都市迷路と言われてもおかしくはない程広いからしっかり場所を確認しながら動かないといけない。

 反応を見る限り在来線ではなく新幹線の方向から反応があり新幹線の改札口を抜ける必要があった。俺が通り抜けようと新幹線の改札口した時に

ウィィィィン…

改札口の先から動く音が聞こえてきた。俺は隠れて音がする方を確認した。そこには上は二足歩行の上半身、下は戦車のキャタピラ部分がついてるロボットだった。俺は確認を取る事にした。

《ロボットらしきものが改札口に居るのですが…無視したほうが…》

ここまでいった矢先

《今すぐ逃げろ!そいつは初見殺しのやばいやつだ!》

と返ってきて慌ててロボットの方向を確認したが大丈夫だった。だけど全く見当違いの方向を向いていている。

あれ、これ気付いてない…

《気付いてない用なので弱点教えていただいてもよろしいでしょうか?》

《弱点?背中にあるバッテリー辺りだ。だけどやり合おうなんて思うなよ》

俺はそれを無視してロボットの背中目掛けてSCAR-Hを単発で発射した。

背中に命中したロボットはピクリとも動かなくなり無力化できたようだった。

《ロボットを無力化しました。探索を続けます。》と無線で連絡すると

《え?無力化しちゃったの?》と返ってきて驚いてる様子だった。

《もしそうだとしたら"不意打ち"が決まったな》

不意打ちって事は気付いてないから強烈な一撃を食らわせる事が出来たって事?

《不意打ちを食らわせると本来与えるダメージより大きいダメージを与える事が出来るし、弱点を狙えば一撃で相手を仕留められるんだ。しかし、いつでも決まる訳じゃないから注意しろよ、集団でいる敵に対しては効果はないからな。》

 俺はそれを聞き先に進んでフラッシュメモリを発見する事にした。


▄︻̷̿┻̿═━一


 俺は新幹線の改札口を通り抜けた後ロボットの近くまで来た。ロボットの残骸から何か使えるものはないかとロボットを観察していると手に何か持っているようだった。

 手にもっていた物を確認するとそれはスタンガンだった。正直スタンガンでも脅威なのは変わらない。痺れて動けなくなる方が危なく非殺傷でも隙ができると一瞬で死ぬ可能性が高くなってしまう。アメリカの警察でもスタンガンの銃のバージョンであるテーザー銃が使われて犯人の取り押さえているのが印象的である。

今回は警棒バージョンのスタンガンであり近接戦闘ならかなりいい武器になるので鹵獲〔敵の物を奪う〕をした。正直、かなり心強い装備なのでありがたく、弾が無くなってもある程度は近距離戦闘でも戦えるので鹵獲出来たのは嬉しい。収納可能なので俺は小さくして腰の左側にセットした。

 俺は新幹線の改札口を通り抜け反応がある方向へ移動を始めた。東海道新幹線のホームに移動する途中、売店を見つけた。売店の方向を向いて端末を確認した。

(あそこから反応がある!売店にお目当てのフラッシュメモリがある)

 俺は売店に移動して端末を使い反応を探した。売店の中に入って飲み物が置かれている場所に移動するとそこには一人の○体があった。

端末を確認するとその○体から反応がありフラッシュメモリはここからあった。その○体を見る感じサラリーマンの姿であり近くにはかなり大きいスーツケースと革鞄があった。

革鞄の中を見るとノートパソコン、ボールペンなど普通のサラリーマンの入れる物があった。

そこにUSBメモリがあり端末を近づけるとこれがお目当てのフラッシュメモリらしい。俺はUSBメモリとノートパソコンをバックパックに入れた。

 俺は後は食料品を回収すればOKなので後は楽なので売店を物色しようとしたがスーツケースも確認してから食料品を探す事にした。スーツケースには鍵が掛かっておらずそのままファスナーを開け中身を確認すると

「え?」

中身はライフルなどの銃だった。絶対にサラリーマンのスーツケースに入ってる物では無い。

俺は少し考えたがある説が思い付いた。

この人が殺し屋の可能性という事。そうじゃないとこの説が成り立たないからだ。俺は悩んだが俺はそのままファスナーを閉じてスーツケースまるごと持って帰ることにした。

 俺はその後売店を物色して駅弁が6個、2Lペットボトルをバックパックに入れて帰る事にした。

《お目当ての物を回収したので車を呼びたいのですが》

俺が無線で連絡すると

《OK!ゲートをマークする!端末のコンパスを確認してくれ!》

運転手さんがそう言うとコンパスに青い矢印が出てきた。どうやらさっきのゲートから出るらしくそのゲートの位置をマークしておりそこに車が来るらしい。俺はスーツケースの取っ手を持ち引きしながら移動する事にした。SCAR-Hを持ちながら移動をしていたがSCAR-Hでは接敵したときすぐ撃てないが移動が速いのでこの方法がで移動していた。


▄︻̷̿┻̿═━一


俺はここに来た時に来たゲートに来た。俺は無線で《ゲートに着きました!どうすればいいですか?》と聞いてみると

《ゲートの扉から離れてろ!もう着く!》

と無線が返ってきた矢先ゲートが開き始めた。俺はゲートから離れていると車のエンジンが聞こえ始めだんだん大きくなりゲートから車がゲートから出てきた。

「よお!初めてでようやったな!荷物を車に積め!ここから帰るぞ!」

俺はそれを聞き俺はスーツケースを車に載せ俺は車に乗り込んだ。

「それじゃ、帰るぞ!」

運転手さんがそう言うとUターンしてゲートに入って行った。

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