4発目 カスタマイズ

 ユウさんについて行き案内された部屋を見るとよくあるアパートの部屋と同じサイズ感だった。部屋に入るとユウさんと俺は銃を部屋に備え付けてあるガンラックにかけた。ユウさんが「明日は9時からまたレクチャーをするから」と言って部屋を去っていった。俺は気が抜けて端末を操作してリグなどを脱ぎそのままベットで倒れ込みそのまま寝てしまった。

 

▄︻┻┳一💥


 次の日の朝、俺は目を覚まし今までの事が夢かと思ったが異世界に転生してしまった現実を受け入れないといけなかった。俺は部屋に来た人に案内され食堂で朝食を食べた後、時間が来るまで部屋を探索していると前の住人が移動する際に忘れた物だろうか棚に本が置いてあった。その本を取ろうと本を引くと…

ギィィィと棚が動き、棚の後ろにあった窪みから銃と弾やパーツらしき物が出てきた。

 俺は出てきた銃に見覚えがあった。

 ベネリM3というイナーシャーシステムという特別な反動利用方式で動くショットガンである。セミオート時は撃ったときの反動を利用して動かし、ポンプアクション時はフォアグリップを前後して排莢、装填を行う。警察などの要望を受けて改良されたモデルである。弾は12ゲージを使う。

  『ベネリ M3 Super 90』

    系統 ショットガン

     製造元 ベネリ

      使用弾薬 12ゲージ 

       作動方式 反動利用方式

 ざっとまとめるとこんな感じになる。だが、なぜわざわざガンラックではなく隠すようにおいてあったのかが謎だ……とりあえず、銃と弾薬はそのままにしておこう……なんか、怖いから……その代わり入ってたパーツをよく見ると銃のアタッチメントという事に気づいた。

アタッチメントだけ出して、他はそのままにして棚を元に戻した。あと10分で9時なので移動する事にし、アタッチメントとSCAR-HとFNX45だけ持ち部屋の鍵を締めユウさんに会いに行った。


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 ユウさんと合流し、工具とかが置かれてる場所に移動し作業台に座った。

「今日はアタッチメントについてだ」

ん?

「部屋を探索したらアタッチメントを見つけなかったか?」

んん?

「棚の後ろに隠すように置いてあったんだかが…持ってきたか?」

……図られてた、持ってくる事を。

「はい、見つけて持ってきましたね……」

とりあえず、素直に言った。

「探索する心得は覚えていたほうがいいぞ。今後、拠点から出た時に役立つ。」

部屋の中でもレッスンあったのかよ…

「とりあえず、今日はアタッチメントについてだ。アタッチメントは銃を扱いやすくする為の物って考えればいい。」

そのとおりである。アタッチメントの種類は色々あるが、ざっくり分ければスコープ又はサイト、フォアグリップ、レーザー、ライトやグリップやストックなんかもそうだ。俺が持ってきたやつはサイト3個とライト1個だった。

「んじゃ、FNX45にサイト、SCAR-Hにはサイト2個とライトをつけよう。」

俺はまずはFNX45を起きスライドにあるリアサイト付近にあるカバーを外し、ドットサイトをはめてネジで固定した。余談だがFNX45はFNハースタル社が特許と取ったシステムMRD(ミニレッドドットサイト)というシステムがあり対応するサイトを簡単に装着ができるというもの。今回はたまたま対応するドットサイトだったので良かったが。

次にSCAR-Hを起き右側面にあるピカティニーレールと呼ばれる物にライトを取り付けた。ピカティニーレールがある銃は基本的に工具無しで装着ができる。次に上側面にあるアイアンサイトを倒し、ピカティニーレールにサイトを取り付けた。俺が取り付けたサイトはホロサイトとマグニファイアと呼ばれる物をつけた。ドットサイトとホロサイトと違うものをそれぞれ取り付けたが違いはLEDでレティクルを映しているかレーザーでレティクルを映しているかの違いでそれぞれ欠点はあるがめんどいのでまた今度説明しよう。そしてマグニファイアはサイトの後ろにセットして使い、ドットサイトやホロサイトの映るレティクルの倍率を上げてスコープのように使うブースターである。スコープとは違いサイトなどを併用して使わないといけない。

 俺はアタッチメントのセットが終了し、ユウさんに報告すると

「OK、じゃ次はまた昨日の所に行こう。」


▄︻┻┳══━


 

俺とユウさんは射撃場に着き、俺は端末を使い装備を装着した。

「それじゃ、またあのターゲットに向けて撃ってくれ」

そう言われ昨日と同じ様にSCAR-Hに弾を装填しサイトを使ってターゲットを狙った。

ダァン!ダァン!ダァン!と単発で撃った。そしてマグニファイアを倒し倍率を上げて3発撃った。

明らかに昨日よりはサイトが見やすくなっておりアイアンサイトで狙うより良く見えた。俺はFNX45に持ち替えスライドを引き、ターゲットに向けて全弾撃った。昨日とは違い15発中15発全弾当たり驚いたが、ユウさんは驚かず俺の後ろに立ちこう言ってきた。

「これなら、実戦に出ても問題ないな。」

実戦?

「明日、拠点防衛の方を頼むよ。今日のレッスンはここまで。」

えぇぇ!!??

俺は異世界転生して2日目で実戦投入される事になりました。

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