18.存在

俯きながら

ひたすら街の中を歩き続けていた


その中で

なんとなく顔を上げると

少年が隣にいる少女に笑いかけている瞬間を目撃した


彼らの存在は小さすぎて

この広い街の中では埋もれてしまう程に見える


だけど、静かに情熱的に愛を育んでいるのだろう

僕の想像だけど、きっとそうだといい


二人を見て懐かしい気持ちが芽生えたのは

今朝、君の夢をみたせいなのかもしれない


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る