第6話 今後
ギルドに届けて報酬を受け取った。
「思ったよりもらえたな。」
「そうね、お陰で少しは生活安定しそうだわ。」
あ、そういえば今回の依頼だけでの臨時パーティだから俺らはもう解散か。少し寂しいような気がするけど。
「ねぇ、次はどの依頼受けるの?」
その一言の呆けてしまう。
「へぁ?」
「ぷっ!名にその変な声!」
「いや、意外なこと聞かれたからさ。」
「は?アンタもう解散する気なの?私と一晩寝ておいて?」
普通に寝ただけだし何なら勝手に俺の部屋に来たんじゃん。
「いや、願ってもないことだから驚いたんだ。じゃあ正式にパーティとしてよろしく。」
「えぇ!」
となったはいいけど俺たちのパーティには欠陥がある。俺は今は前衛だけど、あまりにも足が遅い。できるなら足の速い回避型のタンクか足の遅さをカバーできる硬いタンクが欲しい。欲を言えばもう三人くらいほしい。タンクが一人とアタッカーが一人、そんで回復役が一人ほしい。
「まずは、メンバー募集しましょ。受付に頼めば知らせを出してくれるわ。」
「そうだね、じゃあ申請してから報酬で次に向けて準備しようか。」
申請を行い、報酬を使い魔石と付与魔法の本を購入した。
「安い本だけど使えるんかね・・・」
「まぁ大丈夫でしょ。」
適当な宿を取って魔法の付与を開始する。
「ほうほう、魔石に魔力を流して・・・」
魔石の中の魔力と自分の魔力を混ぜて媒体に刻んだ魔法式に順応させるのか。
「アンタ器用ね・・・」
手袋に刻んだ魔法式は魔力の吸収と放出だ。左手で吸収し右手で放出する。
「魔石そんなに使うの?それも大きいのが二つも・・・」
小さい魔石は吸収と放出で掌につけてある。大きい魔石は魔力をストックするために両方につけてある。そして左右をリンクさせる魔法式を付与する。
「その右手だけについてる魔石は?」
「ああ、これ?絞りだよ。」
「絞り?」
「そうそう、これ回したら勢いが変わるの。大きくしたら射程は短いけど広範囲に小さくしたら射程は短く一点集中。」
「使いづらくない?アンタ前衛でしょ?」
「基本は全開で吹き飛ばしに使う。要所要所で狙撃に切り替えるつもり。」
今後は俺は中衛にシフトするつもりだけど、それまでは前衛で戦うつもりだからあるに越したことはない。
「明日はまた討伐に出かけるわよ。そこらで軽くね。」
なんか普通にこの人同じ部屋で寝てるよ・・・
まあもういいかな。
寝よう。
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