第23話 進化 ②
魔物の大氾濫から1ヶ月が経った。蓮司さん経由で魔物の大氾濫の規模と原因、危険性について冒険者組合に伝えられた。
北海道最大規模を誇るクラン、それもクランマスターからの報告に冒険者組合と冒険者学校の上層部は顔を青くしたと言う。
最近起こっている迷宮の異常は人為的に起こされている。
その情報は国内だけでは無く、世界にも広がり調査が進められている。
冒険者学校は全面的に生徒が迷宮に入ることを禁止し、条件付きでのみ許可をだした。
条件
①自身が冒険者ランクC以上の者。
②グループに一人冒険者ランクC以上の者が護衛する。
③学校が定期的に行う実習に参加する。
生徒のほとんどの者が迷宮に入れなくなった。①の条件に合う者は学校でも一握りの者しか居らず、②は自前で冒険者ランクCの者を雇う必要がある。冒険者ランクCを1日雇うだけで数十万円かかるのだから家が裕福な者で無いと無理だ。③は人数制限が設けてあり、Sクラスから優先的に割り振られる。なので枠がFクラスまで回って来ることはない。
摩天楼の拡張が終わった。次回の拡張まで半年かかるようだ。
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★摩天楼システム 《従魔許容数 4/8》
・摩天楼拡張 《4/10》(UP!)
※〈摩天楼の主〉の魔力で摩天楼を拡張します。拡張に伴い《従魔許容数》、《施設設置数》が増えます。
・魔力濃度増大 《4/10》(UP!)
※〈摩天楼の主〉の魔力で摩天楼内の魔力濃度を増やす。魔力濃度が増す事で魔物の成長速度を速めます。
・摩天楼ショップ《5/10》(UP!)
※摩天楼ショップで〈魔物の魔核〉で買い物が可能に成ります。
・施設設置 《6/6》 〈特殊住宅〉〈大食堂〉〈服飾工房〉〈鍛冶工房〉〈錬金工房〉〈治療院〉(NEW)
※〈摩天楼の主〉の魔力で施設リストにある施設を設置します。
・従魔リスト 〈
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今回の魔物の大氾濫を経て、黒金と白雪が上位種族へと進化した。黒金はブラックゴブリンジェネラル、白雪はフロストゴブリンプリンセスへと進化して強くなったのは言うまでもない。
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[名前] 黒金
[種族] ブラックゴブリンジェネラル
[ランク] D+
[ステータス]
L V 1
H P 700/700
M P 480/480
STR 820
INT 322
VIT 780
MND 420
[スキル]
『黒魔鋼』『怪力』『統率』(NEW)『人化』(NEW)
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[名前] 白雪
[種族] フロストゴブリンプリンセス
[ランク] D+
[ステータス]
L V 1
H P 410/410
M P 920/920
STR 205
INT 830
VIT 190
MND 760
[スキル]
『氷魔槍』『雪華』『氷属性強化』(NEW)『人化』(NEW)
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[名前] 真甚 龍人
[年齢] 10歳
[職業] 黒骸の魔王
[称号] 『超越せし者』『魔王』『災王を討伐せし者』
[ステータス]
L V 50
H P 5180/5180
M P 71100/71100
STR 3799
INT 2020
VIT 3210
MND 2760
[固有スキル]
『
〈黒金〉〈白雪〉〈朱音〉〈久遠〉
『
[エクストラスキル]
『
[スキル]
『従魔契約』『意志疎通』『魔物鑑定』『従魔回復』『従魔強化』『感覚共有』『魔物融合』
[特殊スキル]
『黒魔王鋼』『怪力魔王』『氷魔王槍』『雪幻魔華』『魔王鋼糸』『魔王粘糸』『魔王翼刃』『気配察知』『暗黒視』『万王脚』『暗黒領域』『暗黒王』『軍統率』(NEW)『氷属性強化』(NEW)
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俺の方も新たなスキルとステータス上昇で強くなった。ただその分、力の使い方は難しくなり訓練が厳しくなったのは言うまでも無い。
◇◆◇◆◇◆
プルプルプルプル♪
「マクファーレンから連絡して来るとは珍しいな? どうした?」
「久しぶりだな、レンジ。そちらで起こった件についてはこちらまで報告が上がって来ているぞ。」
「だろうな。それであんたが連絡を寄越したとなると、例の組織が関係していると言うことか?」
「今回の件で色々と調査し直した結果、同様な事が世界中で起こっているのがわかった。ここまでの規模になると例の組織を疑うのが必然だ。」
「まぁ、俺もそれには同意する。今回の件は現代の技術で再現するのは不可能だ。こんな未知な技術をポンポン出せる組織が幾つもあったら、国が成り立たねぇよ。」
「私は既に国の上層部に組織の者が入り込んでいると思っている。冒険者組合は国から独立した機関だが、国の影響を受けないかと言うとそう言う訳でもない。」
「ハハァ~! 今回の件で国から圧力がかけられている訳だな。何処の国も同じだな。」
日本でも同様に日本全国で起こっている迷宮の異常が人為的に起こされているかも知れないと言うことは国から口外するなと箝口令がしかれている。世界中に広がった情報を国が慌てて消しているのだ。例の組織は確実に国と関わっている。
「本題に入ろう。レンジの所に妻と娘達を預けたい。レンジの娘と歳も近いだろ。だから、一緒に鍛えてやって欲しい。」
「あぁ・・萌衣は家を出て行って居ないんだよな。」
「喧嘩でもしたのか?」
「好きな男と一緒に暮らしたいって出て行ったよ。まぁ、俺が許可を出したんだけどな。」
「レンジの娘は10歳だよな?」
「そうだぞ? 迷宮で命を助けられて好きになったみたいだ。そいつがまた化け物でよ! 10歳でクランハウスを購入してクランを立ち上げるんだよ。既に俺のところと同盟を結んでいるぞ。」
「何の冗談だ!?」
「マジマジ。何ならうちでは無く、そっちにお願いした方が良いな。鍛えてくれる上に、家のところより安全だしな。」
その後、二人の会話は夜遅くまで続いたという。
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